親子でウエディング体験会

今日は、とても意義あるイベントが開催されました。テーマは「結婚式」です。
いま、入籍のみで結婚式を済ませる、いわゆる「ナシ婚派」が入籍者の約半数を占めていると言われています。その3大理由は「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー行為が嫌」だとされます。3位の「セレモニー行為が嫌」については、感謝の「こころ」を「かたち」にして届けるという婚礼本来の意味が伝わっていないからだとされています。


チャペルでの模擬挙式



また近年、「生涯未婚率の上昇」や「少子化の進行」は社会問題化しています。
わが社では、子どもたちが普段学校では教わることができない「結婚の意味」について考える機会を設けることにしました。人生における結婚式の重要性はもちろん、自分の気持ちで言葉を伝えることの大切さ、家族や友人など大切な人の存在に、改めて気づくきっかけ作りを支援していきたいです。昔は「いとこのお姉ちゃんの結婚式に参加して、花嫁さんに憧れました」みたいな話が多かったですが、最近ではすっかり少なくなりました。お子さんたちに結婚式を体験してもらう意義は大きいと考えます。


バルーンリリース体験



そこで、わが社では、「婚礼本来の意味」を伝える新プロジェクトを始動させました。
タイトルは「親子でウエディング体験会」です。地元の小学生とその親を対象に、経験豊かなウエディングプランナーを講師として、「結婚式」本来の意味を伝え、また「チャペルウエディング」や「披露宴」などを通じ、結婚式の模擬体験を行なっていただく内容となっています。


ブーケトス体験



本日、初開催となるこのイベントが松柏園ホテルにて開催されました。
ホテル近隣エリアの小学生約40名とその親御さん約40名、合計80名の方々にご参加いただきました。最初に、お子さんたちには模擬チャペル式を体験してもらいました。終了後は、外でバルーンリリースやブーケトスなどの体験、そして記念の集合写真を撮影しました。


模擬披露宴での新郎新婦入場

模擬披露宴での演出体験



続いて会場を、ザ・ジュエルボックスに移し、模擬披露宴を行いました。
水合わせの演出やデザートビュッフェなどを体験していただき、新郎新婦と記念写真の撮影など、お子さんたちには楽しい時間を過ごしていただきました。


感謝の手紙を書くお子さんたち



そして、イベントの最後に、子どもたちから、一緒に参加している親御さんに対して「感謝の手紙」を読んでもらいました。これは、感謝の「こころ」を「かたち」にして届けることで、儀式の本質的な意義に、実体験を通じて少しでも触れてほしいと思ったからです。


わたしが挨拶をしました



また、終了時には、わたしから参加者へ御礼の挨拶を述べさせていただきました。
わたしは、まずお子さんたちに「みなさん! 今日は『親子でウエディング体験会』へご参加いただき、ありがとうございました。結婚式の雰囲気はどうでしたか? 楽しんでいただけましたか? 夏休みの良い思い出になったかな?」と言いました。


おじさんは28年前に結婚式をしました!



それから、「おじさんは、28年前に結婚式をしました。ちょうど、SMAPが結成したときです。SMAPは解散するそうですが、おじさんは、おじさんの奥さんと仲良く暮らしています。結婚式をして本当に良かったと思っています!」と言いました。わたしのユーモアにキッズたちが完全に無反応なので悲しくなりましたが、親御さんたちに受けたので救われました。(苦笑)
そして、「今日いろいろと感じたこと、思ったことを、家に帰ってお父さんやお母さんとたくさん話をして下さいね。『ありがとう』は、みんなの心を温かくする“魔法の言葉”です。ぜひ、大切な家族や兄弟へたくさんの『ありがとう』を伝えて下さいね!」と言いました。


保護者の方々へ御礼の挨拶をする



続いて、わたしは、保護者の方々へ以下のように述べました。
「保護者のみなさま、本日はお暑い中ご参加いただき、ありがとうございました。今日は、お子さんたちが普段学校では教わることのできないものを体験していただけたのではないかと思います。結婚式の大切さはもちろんですが、大切な方々との「絆」や「感謝」の気持ちを伝えることの大切さについて、考えるきっかけづくりとなれば幸いです。本日は誠にありがとうございました。今後とも松柏園ホテルを何卒よろしくお願いいたします!」


修了証書を授与しました



そして、参加していただいた感謝の気持ちを込めて、わたしから、参加者全員に「修了証書」を授与しました。わたしは、1人づつに心を込めて贈りました。
こうして、イベントは終了いたしました。「修了証書」には「あなたは『親子でウエディング体験会』に参加し、結婚式と披露宴を体験されたことを証します」と書かれていました。


新聞記者の取材を受けるお子さんたち



講師を務めるウエディングプランナーの姿を見て、「この仕事をやってみたい!」というお子さんや、新郎新婦モデルを見て「いつかは、自分も花嫁さんに!」と思ってくれる憧れ派も出てくれたら非常に嬉しく思います。さらに、この機会を通じて、「家族や兄弟、友達との絆」を感じてくれるお子さんたちも出てくるかもしれません。非日常的な「結婚式」だからこそ、今後も実体験を通じて「気づく」機会を提供していきたいと思います。


講演会のポスターの前で



わが社では、セレモニーホールにおいても小学生を対象とした模擬葬儀を行い、「いのち」の意味を問うことも計画しています。日本人の美しい儀式を守るには、それを支える「こころ」のインフラづくりが大切であると考えています。
帰り際、ホテルのロビーにブログ「ハートフル・ブックス記念講演会のお知らせ」で紹介したイベントのポスターを見つけました。これからも、さまざまな方法で「天下布礼」に努めます!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年8月20日 佐久間庸和