入棺体験で生まれ変わる!

北九州は相変わらずの大雨であります。「サンデー毎日」の元編集長である鳥越俊太郎氏の都知事選出馬には驚きましたね。その「サンデー毎日」2016年7月24日号が出ました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第39回目のタイトルは「入棺体験で生まれ変わる!」です。


サンデー毎日」7月24日号



「終活フェア」などで人気を呼んでいる「入棺体験」なるものをご存じでしょうか。生きた人間が棺に入るという「死と再生」の疑似体験です。先日、わたしが経営する冠婚葬祭会社の施設で開催されたお客さま感謝祭でも実施したのですが、わたしも生まれて初めて棺に入ってみました。



横たわって目を閉じると不思議な感じで、本当に自分が死んだような気がしました。わたしは「これまでの生き方に悔いはないか」と振り返り、わが人生をフラッシュバックしてみました。さまざまな思いが走馬灯のように次から次へと浮かんでは消えました。



入棺体験は、自分を見つめ直す行為になると実感しました。そして、「わたしが人生を卒業する日はいつだろう。いずれにせよ、今日は残りの人生の第1日目だな」と思ったりしました。ふと、自分の葬儀で流れる音楽をイメージしてみました。人生の卒業式にふさわしい明るい曲がいいです。


ならばわたしのカラオケ愛唱歌がいいですね。春ならば、サザンオールスターズの「彩〜Aja〜」。夏ならば、矢沢永吉の「時間よ止まれ」。秋ならば、佐野元春の「SOMEDAY」。そして冬ならば、北島三郎の「まつり」といったところでしょうか。 



しかし、そのままでは面白くありません。弦楽四重奏団で葬送にふさわしいクラシック音楽を基調に変奏曲風にカラオケ愛唱歌のメロディーを挿入して演奏してもらえれば、意外性があって参列者にも楽しんでいただけるかもしれません。葬儀で流す音楽に限らず、「終活」では自分自身の「死」を具体的に想い描くことが大事です。


入棺して、死んだ気になりました

生まれ変わったつもりで頑張ります!



入棺体験によって、わたしは「死」と「再生」をシミュレーションすることができました。棺から出た後、生まれ変わったつもりで頑張れば、大抵のことならば成し遂げられると感じました。みなさんも「入棺体験」の機会があれば、ぜひ棺に入ってみてください。そこには、これまで思いもしなかった豊かな精神世界が待っているかもしれません。今日が、残りの人生の第1日目であることをお忘れなく!


サンデー毎日」7月24日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年7月13日 佐久間庸和