七夕の夜は夫婦仲良く!

5日、北九州からスターフライヤーで東京に入ります。
6日には、パシフィコ横浜で開催される「フューネラルビジネスフェア2016」で全日本仏教青年会顧問・第18代理事長の村山博雅氏と「儀式」をテーマに対談いたします。
さて、「サンデー毎日」2016年7月17日号が出ました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第38回目のタイトルは「七夕の夜は夫婦仲良く!」です。


サンデー毎日」7月17日号



7月7日は「七夕」です。中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦では、季節の節目となる日を「節句」と呼びました。七夕も節句の1つです。日本の宮廷においては、1年を通して多くの節句が存在していましたが、そのうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定め、「五節句」と称しました。



すなわち、人日の節句(1月7日)、上巳の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽節句(9月9日)です。五節句の1つである「七夕」は、民俗学者折口信夫なども指摘したように、お盆(旧暦7月15日前後)に関連する年中行事でした。「たなばた」の語源は『古事記』や『日本書紀』に由来し、お盆の精霊棚とその幡から「棚幡」と呼ばれたといいます。しかし、明治改暦以降、お盆が新暦月遅れの8月15日前後を主に行われるようになったため、両者の関連性は薄れてしまいました。



七夕といえば、なんといっても、織女と牽牛の伝説が有名です。
もともとは中国の伝説ですが、日本では織姫と彦星の物語として知られています。離れ離れになった愛し合う男女が、1年に一度の逢瀬を果たすという大変ロマンティックな話です。
よく、雨が降ると天の川の水かさが増して織姫と彦星は会えないなどといわれます。でも、地域によっては「七夕に雨が降ったら、それは彦星にやっと会えた織姫が流した嬉し涙」とか「七夕が曇るのは、周囲に見られないように2人が隠れるから」などの言い伝えもあるようです。多くの人が、織姫と彦星の年に一度のデートに想いを馳せているのですね。



ところで、織姫と彦星のことを恋人同士と思っている人が多いようですが、2人はれっきとした夫婦です。最近では、七夕にちなんだ婚活パーティーや、7月7日に入籍する「七夕婚」のカップルも多いようです。七夕の夜は、夫婦仲良くされてはいかがでしょうか。
単身赴任の旦那様は、ぜひ奥様に電話されてみては?


サンデー毎日」7月17日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年7月5日 佐久間庸和