「隣人祭り」で無縁社会を乗り越えよう!


昨夜は、「プロフェッサー」こと伊藤茂教授と飲みました。
教授はお酒が強く、ウィスキーをストレートでグビグビ飲まれていました。
世の中にはとんでもない酒豪がいるものですね。ビックリしました。
ところで、「サンデー毎日」2016年7月3日号が出ました。
わたしは、同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第36回目のタイトルは「『隣人祭り』で無縁社会を乗り越えよう!」です。


サンデー毎日」7月3日号



先日、北九州市八幡のサンレーグランドホテルで開催された国内最大規模の「隣人祭り」に参加しました。無縁社会を乗り越え、わたしたちが有縁社会を再生する最良の方策は「隣人祭り」であると思っています。
隣人祭りとは、地域の隣人たちが食べ物や飲み物を持ち寄って集い、食事をしながら語り合うことです。都会に暮らす隣人たちが年に数回、顔を合わせます。同じアパートやマンションをはじめ、同じ地域の隣人たちなど、ふだんあまり接点のない地域の人たちが、気軽に交流できる場をつくり、知り合うきっかけをつくります。


自治会や地元の行事、集合住宅の会合などに、今まで参加しなかった人を集めたいときにも有効です。サークル活動やボランティア活動に、同じ地域に暮らす隣人に参加してほしいときにも大きな力を発揮します。隣人祭りは、今やヨーロッパを中心に世界の30カ国以上、年間1000万人以上が参加しており、この時期、世界中で最も多く開催されます。
発祥の地はフランスです。パリのアパートで老女が孤独死し、1カ月後に発見されたことが発端となりました。「もう少し住民の間に触れ合いがあれば、悲劇は起こらなかったのではないか」と考えた人々は、NPO活動を通じて1999年に「隣人祭り」を人々に呼びかけました。



第1回の隣人祭りは、悲劇の起こったアパートに住む青年が中庭でパーティーを開催しました。以後、そのムーブメントは世界中に広がりました。2008年10月、わが社は隣人祭り北九州市で開催するお手伝をさせていただいた。その後、年々開催回数を増やしてきました。今年も合計750回以上の「隣人祭り」を中心にした隣人交流イベントを開催する予定です。隣人祭りが発展した背景には、孤独死の問題はもちろん、多くの人々が行きすぎた個人主義に危機感を抱いているという現実があります。1人でも多くの方に隣人祭りに参加してもらい、一緒に無縁社会を乗り越えていきたいです!


サンデー毎日」7月3日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年6月21日 佐久間庸和