黒部・立山の思い出

8日の早朝、わたしは富山で目覚めました。
ブログ「全互連総会」に書いたように、7日、富山で全互連の総会および懇親会が盛大に開催されました。昨夜は全国の同志とともに、いささか飲み過ぎてしまいました。


午前7時にバスで出発しました

バスの車内から見た立山連峰



翌8日の朝からはオプションの黒部・立山観光に同行しました。
全互連の総会というのは、必ず観光ツアーがオプションで付きます。
各地の名所を仲間と一緒に回るのは至福のひとときです。道すがら、業界の諸問題についての意見交換をしたりもします。また、互助会経営者の奥様方なども参加されるので、ファミリー感覚で全互連の結束力が強まります。この観光ツアーは人間関係を良くする魔法なのです。


バスの車内で読んだ本



午前7時、オークスカナルパークホテル富山を出発して、わたしたちはまず扇沢へ向かいました。そして、そこから黒部ダムへ。ブログ「立山・黒部の旅」で紹介したように、2008年10月末にサンレー北陸の社員旅行で訪れて以来でした。バスの車内では、島田裕巳氏の最新刊『もう親を捨てるしかない』(幻冬舎新書)を読みました。


黒部にて



黒部ダムは、富山県中新川郡立山町黒部川水系黒部川に建設されたダムです。ダムに貯えられた水を利用している発電所黒部川第四発電所(黒四)であることから、黒四ダム(くろよんダム)の名で親しまれています。大自然の中、幾多の困難を乗り越えて昭和38年(1963)に完成した世紀の大事業である「黒部ダム」は、高さ186メートル、長さ492メートル、日本最大のアーチ式ドーム越流型ダムです。毎秒10トン以上の水を吹き出す黒部ダムの観光放水は、迫力満点です。平成15年(2003)6月には新展望広場が完成しました。


ケーブルカーに乗り込む

黒部峡谷にて

黒部平にて



続いて、わたしたちは黒部平を訪れました。黒部平は標高1828メートルで、素晴らしい眺望が楽しめます。また、多くの高山植物が多く咲く黒部平庭園もあります。
ここから立山ロープウェイ大観峰(だいかんぼう)まで移動しました。


立山ロープウェイを待つ

立山ロープウェイが到着!

立山ロープウェイの車内で



このロープウェイは立山の東壁を背に、大観峰(だいかんぼう)と黒部平を約7分で結ぶ全長1710メートル、標高差は500メートルあり、黒部湖や後立山連峰を眺めることができる「動く展望台」とも呼ばれています。日本で最長のワンスパンロープウェイですが、乗客80名でありながら、毎秒5メートルものスピードですが、ほとんど振動を感じさせない快適な乗り心地です。黒部平からロープウェイで登りきった場所が大観峰です。標高は2316メートルあり、ここからの展望はまさに絶景!


大観峰にて

大観峰にて



そして、立山トンネルトロリーバスで室堂へと向かいました。
「室堂」の地名は、室堂ターミナルから徒歩10分ほどのところにある江戸時代の建物からついたものだそうで「室堂小屋」あるいは「立山室堂」と呼ばれ、修験者が籠り祈祷を行った御堂で、起源は14世紀頃といわれますが、現存する建物は加賀藩が助力して18世紀に建てられたもので、建材には美女平のタテヤマスギが使用されています。国の重要文化財にも指定されています。


雪の大谷にて

雪の大谷の最高地点にて



この室堂付近に有名な「雪の大谷」があります。
室堂は標高2450メートルもあり、世界でも有数の豪雪地帯なのですが、その中でも「大谷」は、吹きだまりとなる地形であるため特に積雪が多く、その深さは20メートルを超えることもあるそうですが、4月中旬から下旬にかけてロータリー除雪車雪で切り拓くと高くそびえ立つ雪の壁が出現するわけです。最近は暖冬の影響もあって降雪量が減ってきてきること、また6月上旬ということもあり、わたしが訪れたときには最高地点で8メートルほどでした。


立山高原ホテルの前で

ランチをいただきました



室堂にある立山高原ホテルで昼食をいただきました。
ビールも飲みましたが、やはり昼酒は最高です!
その後、バスで弥陀ヶ原(みだがはら)高原、美女平(びじょだいら)を経由して立山アルペン村と向かいました。立山連峰の紅葉は9月の中旬から始まり、秋の深まりと共に徐々に降りてきて、弥陀ヶ原では、ナナカマド、ダケカンバ等の木々が色づき、約8平方キロメートルの大高原がじゅうたんを敷き詰めたように紅葉するのだそうです。


美女平の見事な滝

天然性スギ巨木の「仙潟スギ」

ようこそ 立山黒部アルペンルートへ!

立山あるぺん村にて



300ヘクタールもある美女平周辺には、幹廻り6メートル以上の巨木が150本以上あり、タテヤマスギと呼ばれる天然スギなど、この一帯は国内でも数少ない天然性スギ巨木の集団的生育地と知られています。そして、立山あるぺん村に寄ってから石川県に入り、山代温泉を代表する名旅館である「たちばな四季亭」へ向かいました。それぞれの訪問場所について詳しく知りたい方は、ブログ「黒部」ブログ「立山」をお読み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年6月9日 佐久間庸和