北海道新幹線に乗りました

ブログ「東北・北海道ブロック会議」に書いたように、11日に全互連の東北・北海道ブロック会議に出席しました。その翌日、わたしは函館の半日観光の後、北海道新幹線で東京に向かいました。今年の3月26日に開通したばかりの北海道新幹線はやぶさ24号」に乗りました。
新函館北斗駅から東京駅まで、なんと4時間30分という速さです。


新函館北斗駅

駅内のようす



ゴールデンウィーク期間中の北海道新幹線新青森新函館北斗間)の利用者数は10万7600人で、前年同期比193%(在来線特急・急行列車との比較)と好調だったようですね。北海道新幹線効果でランドマークの五稜郭タワーの入場者は昨年の同時期の約3割増となったとか。


開業前から開業直後にかけて、北海道新幹線の乗車率についての議論が喧しいくらいでしたが、かつて東京―博多間に新幹線で開通した時、増えたのは関西と中国、九州の間の移動需要でした。どうも東京中心の思考、志向が強いようですが、地方には地方のよさもあり、北海道新幹線が北海道の皆さんにとって、東海道・山陽新幹線ではありませんが、「のぞみ」を託せる交通機関となればと思います。


はやぶさ」が入ってきました

グリーンの車体が美しい



Wikipediaの「北海道新幹線」には、以下のように書かれています。
「2005年(平成17年)5月22日に新青森駅と道南の新函館北斗駅の間(148.4km)が着工され、2016年(平成28年)3月26日に新青森駅新函館北斗駅間が開業した。新函館北斗駅から札幌駅までは、当初2019年度までの完成を目指していたが、7割以上がトンネルで巨額の費用がかかることなどから、国土交通省の試算により想定される工期が24年間に延びたため、2012年8月の着工を経て、2035年度末の開業を予定していた。工期が当初の計画より大幅に延びており、地元では工期短縮を国に求めてきた。2014年には国土交通省が工期を5年短縮する検討に入り、2015年1月にこれが決定し2031年(平成43年)春開業予定となった」


はやぶさ」の前で



北海道新幹線の1日の運行本数は13往復で、「はやぶさ」「はやて」の2種類がありますが、「はやぶさ」は東京―新函館北斗を10往復、最速到達時分は4時間2分で駆け抜けます。また仙台―新函館北斗も1往復あります。「はやて」は盛岡―新函館北斗で1往復、新青森新函館北斗で1往復しています。わたしは、新函館北斗駅を13時35分に出発する「はやぶさ24号」に乗車しました。


はやぶさグランクラスの車内で

青函トンネル内でワインを飲む

新青森駅のホームのようす

仙台駅のホームのようす



車内では、函館観光のブログ記事をアップする予定にしていました。
しかし、新幹線の速度が速すぎて、ほとんどネットが通じませんでした。
仕方がないので、ワインを飲みながらiPhoneで北島三郎の歌を聴いたり、『身体感覚で「論語」を読み直す』安田登著(春秋社)という本を読んだりしました。面白かったです。
あと、青函トンネルに入りましたが、トンネル内の時間が25分というのは驚きました。わたしは洞窟を「身心変容の空間」であると考えていますが、トンネルはまさに人工の洞窟です。青函トンネルを抜けたとき、わたしは生まれ変わったような気がしました。


東京駅に到着しました

はやぶさ」が東北新幹線に変容していました!



東京駅に到着したのは、18時04分でした。
北海道新幹線は、いつの間にか東北新幹線に変わっていました。
そうか、身心変容したのはわたしではなくて新幹線のほうだったのです!
ブログ「新幹線と世界の高速鉄道」でも紹介しましたが、函館から鹿児島まで、すべての新幹線を乗り継ぐと2015kmとなり、所要時間は約11時間だそうです。いつの日か、チャレンジしてみたい気もします。きっと、腰が痛くなるでしょうけれど・・・・・・。


東京駅の前で



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年5月13日 佐久間庸和