九州よ!

東京に来ていますが、九州が心配でなりません。16日午前1時25分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、熊本市や同県菊池市などで震度6強の揺れを観測しました。気象庁によると、震源の深さは約12キロ(暫定値9、地震の規模マグニチュード(M)は7.3(暫定値)と推定され、14日の地震ではなく、こちらが「本震とみられる」との見解を示しました。


九州が心配でなりません!



M7.3といえば、1995年の阪神淡路大震災級です。その後も同県阿蘇地方で震度6強や5強の地震が相次ぎました。わが社の営業エリアである大分県や宮崎県でも地震の被害があったとニュースで知り、情報収集に努めました。その結果、大分県の日田地区が夜中に1時間停電して日田紫雲閣に影響。また、マリエール・オークパイン日田の花瓶が倒れたり、豊前営業所の額が倒れたぐらいで済んだようです。サンレー本社秘書室の織田さんからは「北九州でも夜中に何度も地震があり、社長室の本が棚から落ち、少し散乱しています」というメールが届きました。築90年のボロ家であるわが家も夜はずっとガタガタ鳴りっぱなし、エリアメールも何度も鳴って、妻も次女も眠れなかったそうです。まだまだ油断はできません。その後、震源域は北東側に大きく移動してきており、地震が次の地震を呼ぶ連鎖が懸念されています。北九州で大きな地震が発生しないとも限りません。九州のみならず、わたしたちの日本列島は火山列島地震列島だということを改めて思い知ります。



もちろん何よりも人間の安否が気になりますが、今回の地震で九州の文化財や観光に与える影響も心配です。14日の地震では熊本城の石垣が崩れましたし、16日未明の地震では熊本県阿蘇村の阿蘇大橋が崩落し、阿蘇神社までもが倒壊しました。
ブログ「全互連総会in熊本」で紹介したように、わたしが全国冠婚葬祭互助会連盟の会長に就任した場所こそ熊本でしたので、非常に複雑な心境です。いまだに余震が続いています。交通インフラへの被害も明らかになり、経済や観光など今後の影響が懸念されます。九州新幹線が新幹線史上初となる全車両脱線事故を起こし今も全線休止、日豊本線(小倉〜大分)も行橋〜大分間が止まったままです。




本当はすぐにでも九州に帰りたいのですが、今夜は東京の下北沢で古代ギリシアの密儀を再現するイベントに参加しなければなりません。ブログ「古事記〜天と地といのちの架け橋〜」で紹介した東京ノーヴィレパートリーシアターのイベントですが、「古事記」の舞台を来年1月28日に北九州芸術劇場で上演することになっています。サンレー創立50周年記念行事の最後を飾るビッグ・イベントであり、今夜はその打ち合わせを東京ノーヴィレパートリーシアターの芸術監督で、ロシア功労芸術家のレオニード・アニシモフ氏と行う約束をしています。もうすぐアニシモフ監督はロシアに帰ってしまうため、どうしても今夜お会いする必要があるのです。



古事記」といえば、死者の国である「黄泉の国」が登場します。2011年3月11日、東北が黄泉の国に見えました。今度は九州が黄泉の国にならないように、祈るばかりです。
ブログ「九州ブロック総会」で紹介したように、わたしは全互協の九州ブロック長として「九州はひとつ!」と宣言したばかりですが、このたびの地震の犠牲者は増える一方です。
ネットには今回の地震を「川内原発稼働を許した私たちへの神様の警告のような気がします」などと書き込んでいる者もいますが、これは許せません。犠牲者の方々に対して不謹慎です。
最後に、今回の地震の犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、生き埋めになっている方々が早急に救出されることを切に願っています。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年4月16日 佐久間庸和