入社式で新入社員に語ったこと

全国各地で桜が満開となっています。
わたしは5日から東京に行きますが、四谷の桜を見るのが楽しみです。
さて、「サンデー毎日」2016年4月17日号が出ました。
表紙は俳優の香川照之「嵐」松本潤ですが、例によってマツジュンは黒塗りです。
ジャニーズ事務所の上の方にお聞きしたいのですが、こういうの変だと思われませんか?
ところで、わたしは同誌にコラム「一条真也の人生の四季」を連載しています。
第26回目のタイトルは「入社式で新入社員に語ったこと」です。


サンデー毎日」4月17日号



4月1日、わが社の入社式を行いました。
今年も多くの新入社員を迎えましたが、「社歌斉唱」の後で「入社発令」をしました。
社長であるわたしは、すべての新入社員の名前を1人ずつ読み上げ、心を込めて辞令を交付しました。その後、わたしは、新入社員たちにメッセージを伝えました。


冒頭で「入社おめでとうございます。心より、みなさんを歓迎します」と述べた後、以下のように語りました。いつも入社式の日になると、社長として、新入社員のみなさんの人生に関わることに対して大きな責任を感じます。そして、世の中の数多くある会社の中から、わが社を選んでくださって感謝の気持ちでいっぱいです。



わが社のミッションは「人間尊重」であり、「礼」の精神に通じています。
具体的には、「冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをする」ということ。
冠婚葬祭は目に見えない「縁」と「絆」を可視化して、わたしたちの目に見せてくれます。
究極の「おもてなし」とは、魂に働きかけること、魂のお世話をすることだと思います。
その意味で、冠婚葬祭業は最高の「おもてなし産業」ではないでしょうか。



結婚式は新郎新婦の魂を結ぶ「結魂」の、葬儀は故人の魂をあの世へと送る「送魂」の儀式だからです。考えてみれば、人の人生も桜のようなもので、満開のときに結婚式をあげ、散りゆくときに葬儀をあげるのかもしれません。わたしは、人の一生を桜にたとえ、「花は咲きやがて散りぬる 人もまた婚と葬にて咲いて散りぬる」という短歌を詠みました。



入社式の夜、小倉の松柏園ホテルで新入社員歓迎会を開きました。ホテルの庭園に咲く夜桜がライトアップされていて、とても綺麗でした。そこでも冒頭で挨拶を行いましたが、冠婚葬祭のプロフェッショナル人生を今日から歩みはじめた新入社員たちに、「日の本の礼の社に咲く花は 人をもてなす若き桜よ」という餞の歌を詠みました。若き桜たちよ、最高の「おもてなし」で、1人でも多くの日本人を幸せにして下さい!


サンデー毎日」4月17日号の表紙



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年4月5日 佐久間庸和