入社式

4月1日の朝一番、サンレー本社で4月度総合朝礼が行なわれました。
社長訓示において、わたしは今日入社してくる新入社員たちへの想いを述べました。
最後は、「散る桜残る桜も散るならば なすべきことを想ふて果たせ」という歌を詠みました。


最初の新入社員が入場してきました



10時からは、松柏園ホテルサンレーグループ入社式が行われました。
司会は、サンレー人事課の佐野さんが務めました。
今年も多くのフレッシュマン&ウーマンが入社してきました。


最初は、もちろん一同礼!



入場してから席に着くまで、一糸乱れぬリズミカルな歩行でした。また、挨拶といいお辞儀といい、気合が入っていて礼儀正しいです。さすがは、「社員教育の達人」である人事課の甲木課長が指導しただけのことはあります。素晴らしい「礼」を示した新入社員に対して、入社式に参列した役員・幹部一同は心より歓迎の意を表しました。


1人づつ、心を込めて辞令を交付しました



入社式では「開式の辞」でスタートし、「社歌斉唱」の後で「入社発令」をしました。
社長であるわたしは、すべての新入社員に辞令を交付しました。
わたしは1人づつ名前を読み上げ、心を込めて交付しました。


社長訓示を述べました



その後、社長訓示を述べました。
わたしは、新入社員たちに以下のようなメッセージを伝えました。
心より歓迎いたします。いつもこの時期になると、社長として、新入社員のみなさんの人生に関わることに対して大きな責任を感じてしまいます。そして、世の中の数多くある会社の中から、わがサンレーを選んで下さって感謝の気持ちでいっぱいです。お会いできて嬉しいです。


心からの歓迎の意を伝えました



わが社のミッションは「人間尊重」であり、それは「礼」の精神に通じます。
具体的には、「冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをする」ということ。
冠婚葬祭は目に見えない「縁」と「絆」を可視化して、目に見せてくれます。
究極の「おもてなし」とは、魂に働きかけること、魂のお世話をすることです。
その意味で、冠婚葬祭業は最高の「おもてなし産業」です。結婚式とは新郎新婦の魂を結ぶ「結魂」の儀式であり、葬儀とは故人の魂をあの世へとお送りする「送魂」の儀式なのです。結んで、送る。わたしたちは、魂のお世話をしているのです。


冠婚葬祭業の素晴らしさを語りました



希望に胸を膨らませている若いみなさんにぜひ聞きたいのですが、みなさんには自分自身、そして愛する人の死が明日突然に訪れるかもしれないという切実さがあるでしょうか。
東日本大震災の発生から5年が経過して、マスメディアは大々的に報道していましたが、
亡くなられた方やご家族を憐れみや同情で語ることに終始したのでは「他人事」のままです。誰も、6年目の報道を「他人事」で迎えられる保証はないのです。
「今日」という日が「残された人生における第1日目」という厳粛な事実に無頓着では充実した人生は望めません。「死」は決して他人事ではありませんが、必ず誰もが死ぬのだとはなかなか納得できません。みなさんのように若い人なら、なおさらです。


今日は「残された人生」における第1日目!



人間、いつ死が訪れるかわかりません。そこで、大切になってくるのが志です。志とは心が目指す方向、つまり心のベクトルです。志に生きる者を志士と呼びます。
幕末の志士である坂本龍馬は「世に生を得るは事を成すにあり」との言葉を残しました。これは、「志」というものの本質を語った言葉であると思います。
龍馬と同じく幕末を生きた吉田松陰は、人生において最も基本となる大切なものは志を立てることだと日ごろから門下生たちに説いていました。


志を立てよう!



わたしは、志というのは何より「無私」であってこそその呼び名に値するものであると強調したいです。松陰の言葉に「志なき者は、魂なき虫(無志)に同じ」というのがありますが、これをもじれば、「志ある者は、無私である」と言えるでしょう。平たく言えば、「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。


儀式なくして人生なし!



4月は日本全国で桜が満開になります。考えてみれば、人の人生も桜のようなもので、満開のときに結婚式をあげ、散ったときに葬儀をあげるのかもしれません。わたしは毎日、「儀式」について考えています。そして、冠婚葬祭という儀式を行わなければ人は人生というものを認識できないということに気づきました。まさに「儀式なくして人生なし!」です。若き桜であるみなさんは、ぜひ冠婚葬祭業という仕事で多くの人々を「おもてなし」し、1人でも多くの日本人を幸せにして下さい。今日は、そういったことを話しました。



社長訓示の後は、左右に分かれた役員たちが自己紹介を行いました。
役員のみなさんも、自分の新人時代の思い出に触れたりしながら、新入社員たちにエールを送っていました。そして、心から歓迎の意を述べていました。


最後は、もちろん一同礼!



それから、「新入社員紹介」「新入社員決意表明」と続きます。
わたしは、北九州本部の長尾良明君と沖縄本部の今村夏菜さんから若さいっぱいの新入社員決意表明を受け取りました。そして、北陸本部の大村大君のリードで全員で「経営理念」「S2M宣言」を唱和しました。大きな声で、非常に気合が入りました。


歓迎昼食会のようす



入社式の閉会後は、写場に移動して「記念集合写真」を撮影しました。
それから、「歓迎昼食会」が開かれました。最初に佐久間進会長が挨拶し、「みなさんは、さすがに元気がいい。そして、やる気を感じる。やる気のある社員が会社を伸ばします。先程から見ていたが、お辞儀も全員が上手だった」と褒め称えました。


佐久間会長が挨拶しました



また佐久間会長は、「わが社は、世界一の『おもてなし企業』を目指したい。みなさんには大きな可能性があります。何事も陽にとらえることが大切です。ポジティブ思考で立派な社会人になって下さい」と話しました。さらには、「礼」と「人間尊重」という言葉も何度も使って、サンレーの経営理念を丁寧に説明しました。その後、全員で「いただきます」の挨拶をし、役員・幹部一同と新入社員一同で松柏園ホテルの美味しい松花堂弁当をいただきました。



いつもながら、新入社員のみなさんは未来への希望を感じさせてくれます。
緊張感とやる気でいっぱいの新入社員を前にすると、こちらまで身が引き締まるような思いです。そして、人生の一部をわが社に託してくれたことに対して、限りない感謝と親愛の念を抱きます。彼らが幸せな人生を歩めるように、社長も頑張らないと!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年4月1日 佐久間庸和