鎌田東二先生からのメール

会長を務める全互連の理事会に出席するため、東京に来ています。
大量の花粉が舞う中、わたしは宿のある赤坂見附から四谷駅に徒歩で向かいました。途中、上智大学の前を通りました。じつは昨夜、「バク転神道ソングライター」こと宗教哲学者の鎌田東二先生からメールが届きました。そこには、「4月1日以降は、わたしは、島薗進先生や郄木慶子先生のお誘いを受けて、上智大学グリーフケア研究所特任教授に所属が変わります。そして、京都大学の方は、名誉教授の称を拝命することになりました」と書かれていました。


上智大学の前を通りました

鎌田先生と島薗先生



ブログ「鎌田教授退職記念講演会・シンポジウム」で紹介したように、鎌田先生は教授を務められている京都大学こころの未来研究センターを定年退職されました。その後は、上智大学グリーフケア研究所の特任教授に就任されたのでした。


悲しんでいい 大災害とグリーフケア (NHK出版新書)

悲しんでいい 大災害とグリーフケア (NHK出版新書)

上智大学グリーフケア研究所といえば、以前は郄木慶子先生が所長を務めておられました。かつて、わたしはブログ『悲しんでいい』で郄木先生の著書を紹介しました。そして現在の所長は、鎌田先生の盟友である宗教学者島薗進先生です。島薗先生の所長就任は2013年4月1日のことで、ブログ「島薗進先生からのメール」に書かせていただきました。


2014年9月6日に上智大学で開催されました



その後、ブログ「スピリチュアルケア学術大会」で紹介したように、2014年9月6日に上智大学で開催された日本スピリチュアルケア学会の「第7回学術大会 in東京」に参加しました。そのとき、鎌田先生が2日目のシンポジウム「宗教とスピリチュアルケア」に出演されるというので、わたしは参加を決めました。しかし、会場に到着してみると、鎌田先生の姿が見えません。知り合いの方に聞くと、なんと網膜剥離になられて欠席とのことでした。


上智大学の前を通りました



上智大学は日本におけるカトリックの「最強・最大」の組織ですが、上智大学グリーフケア研究所もグリーフケアの「最強・最大」の組織となる予感がします。なんといっても、島薗先生と鎌田先生のコンビは強力です。お二人は、日本民俗学を育てた柳田國男折口信夫のような存在感をもってグリーフケアの世界を牽引されることと思います。


グリーフケアの殿堂となるか?

鎌田東二先生と



そして、グリーフケアはわがメインテーマでもあります。わたしも、ここ十年ほどはグリーフケア・サポートの普及に取り組んでおります。わたしは企業の経営者であり、異色の存在であると思います。しかし、かつて柳田國男折口信夫とともに日本民俗学の発展を支えた人物に渋沢敬三という方がいました。彼は実業家であり民俗学者でした。
詳しくは、ブログ『民俗学への招待』をお読み下さい。
不遜を承知で言えば、わたしは「グリーフケア界の渋沢敬三」になりたいです!

*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年3月15日 佐久間庸和