宮崎祝賀式典

昨日、中津から大分を経て、延岡にやって来ました。
そして本日、 サンレー宮崎の新年進発式をマリエールオークパイン延岡で行いました。
さまざまな部署から、総勢100名近くが参集しました。


入場のようす

新年祝賀式典のようす

勇壮なふれ太鼓

一同礼!

社歌斉唱のようす



司会は、管理課総務の松本博明さんでした。
まず、管理課経理の今津英介さんによる「ふれ太鼓」で幕を明け、「開会の辞」に続いて全員で社歌を斉唱。
それから、延岡南営業所の杉本喜昭所長によって「経営理念」および「S2M宣言」が読み上げられ、全員で唱和しました。


国旗・社旗に一礼して登壇しました

社長訓示のようす



そして、いよいよ「社長訓示」です。わたしは、以下のような話をしました。
平成28年、2016年の新しい年を社員のみなさんとともに迎えることができて、幸せを感じています。今年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
今年11月18日に、わがサンレーはいよいよ創立50周年を迎えます。それを記念して「サンレー文化アカデミー」をスタートし、五木寛之講演会、東京ノーヴィーレパトリーシアターによる演劇「古事記」上演など、多くの企画が目白押しです。
また、大規模なシルバーカラオケ大会やグランドゴルフ大会などを企画しています。さらには、今年も多くの「隣人祭り」を中心とした隣人交流イベントの開催をサポートしてゆく予定です。すべて「無縁社会」から「有縁社会」へ進路変更する試みです。


社長訓示のようす



今年は申年ですが、猿といえば日光東照宮の三猿が有名ですね。「みざる・きかざる・いわざる」の出典は、じつは『論語』です。本来は「うごかざる」が加わり「四猿」です。
論語』(岩波文庫金谷治訳注)の顔淵篇 には以下のくだりがあります。
顔淵が孔子に仁とは何かを問うた。孔子は「己に打ち勝ち、礼の原点に立ち戻ることが仁である。一日己を律して礼に立ち戻れば、世の中が仁の心に立ち戻るだろう。すべては自分次第の問題であり、他人を責めてはいけない」と答えた。顔淵が「その要点を教えてください」と尋ねると、孔子は「礼にはずれたことは見ず、礼にはずれたことは聞かず、礼にはずれたことは言わない、礼にはずれたことはしないことだ」と教えた。顔淵は「わたしは愚か者ではありますが、先生のお言葉を実践してまいります」と宣言した・・・・・・。


今年はまさに「礼の年」です!



そう、申年の本年はまさに「礼の年」なのです!
そう考えれば、戦後70年を経て「礼節の国」復権元年としていかねばなりません。
50年前、つまり1966年、中国では毛沢東がその名も「文化大革命」を起こしました。
そのとき、「批林批孔」運動が盛んになり、孔子の思想は徹底的に弾圧されました。世界から「礼」の思想が消えようとしていたのです。まさに、そのとき日本でサンレーが誕生したわけです。とても運命的なものを感じます。


熱心にメモを取る人びと



人間ならば50歳という年齢を「知命」と呼びます。これも『論語』に由来する言葉ですが、「為政篇」には次の有名な言葉が出てきます。
「われ十五にして学に志し、三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず」
ここで「50歳で自らの使命を知った」とあるのです。会社もまた50周年を迎えて、自らの使命を再確認する必要があります。


「命」とは何かについて語りました



そもそも「命」とは何でしょうか。
陽明学者の安岡正篤は言いました。何でもないことのようで、実は自分を知り、自力を尽くすほど難しいことはない。自分がどういう素質能力を天から与えられているか、それを称して「命」と呼ぶ。それを知るのが命を知る「知命」である。知ってそれを完全に発揮していく、すなわち自分を尽くすのが「立命」である、と。


熱心にメモを取る人びと



論語』の最後には、命を知らねば君子でないと書いてあります。これは厳しく正しい言葉です。命を立て得ずとも、せめて命を知らなければ立派な人間ではないというのです。 
安岡によれば、命とは先天的に人間に与えられている性質能力です。いかようにも変化するもの、すなわち動きのとれないものではなく、動くものであるという意味において「運命」とも言います。運は「めぐる」「うごく」という文字なのです。


「ミッション・マネジメント」について語りました



「ミッション・マネジメント」という言葉があります。「ミッション」という言葉は、もともとキリスト教の布教を任務として外国に派遣される人々を意味する言葉でしたが、現在はより一般的に、何らかの任務を担って派遣される使節団やそうした任務のもの、あるいは「社会的使命」を意味するようになってきています。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、顧客のための仕事を通して社会に貢献することです。すなわち、顧客の背後には社会があるという意識を持つ経営のことです。


ともに大いなる使命を果たそう!



ミッションが企業価値を高める時代になってきました。目の前の利益だけを追い求める企業よりも、社会的使命としてのミッションの意識を明確に持って活動する企業が顧客と社会によって高く評価され、発展していくことになります。その意味で、ミッションとは企業の命そのものと言えるでしょう。ミッションを意識するのは、社長などのトップ・リーダーだけではありません。その企業の活動に携わる社員全員が共有すべきものがミッションです。


新しき年を迎へて知命への道をめざしてともに歩まん



経営学者のドラッカーは「仕事に価値を与えよ」と述べていますが、これはとりもなおさず、その仕事の持つミッションに気づくということ。わが社は冠婚葬祭互助会事業を営む企業ですが、わたしは、この仕事くらい価値のある仕事はないと心の底から思います。
 ミッションを明確に成文化して述べたものが「ミッション・ステートメント」です。
わが社では、2001年11月18日の36回目の創立記念日より、「S2M宣言」を導入し、大ミッションを「人間尊重」、小ミッションを「冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをする」と定めました。具体的なステートメントとして、8つの柱を打ち立てています。現在、各拠点において朝礼の際に唱和し、使命を確認しています。この「S2M」こそ、サンレーの命です。そして、「新しき年を迎へて知命への 道をめざしてともに歩まん」という歌を披露し、最後に「ともに「知命」をめざして歩んでいきましょう!」と締めくくりました。


各種表彰状をお渡ししました



また、各種表彰状を対象者のみなさんにお渡ししました。
みなさん、本当におめでとうございます!


魂の決意表明を受け取る

和のこえ」で心は一つ



続いて、「部門別決意表明」です。営業推進部の堺課長、紫雲閣事業部の谷上部長、冠婚事業部の谷口支配人、管理課の岩切課長がそれぞれの決意を読み上げました。そして、宮崎事業部の尾崎事業部長が代表して決意書を渡してくれました。
最後は、全員で手をつないでの「和のこえ」を
営業推進部の堺課長が音頭を取り、進発式はめでたく終了。全員の心が1つになりました。


一同礼!

退場のようす

拍手の中を退場しました



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年1月8日 佐久間庸和