2016年の展望

ブログ「御用納め」に書いたように、29日の午後にサンレー本社で年越しの大祓式を行い、無事に御用納めを済ませました。いよいよ年の瀬も押し迫ってきたと実感しています。
退社前に社長室に寄ると、「ふくおか経済」の2016年1月号が届いていました。


「ふくおか経済」2016年1月号



「2016展望ふくおか」のコーナーで、今年もわたしが登場させていただきました。
「コミュニティセンターへ『紫雲閣』拡張」「創業50周年、ミャンマー進出も」の見出しで、以下のようなインタビュー記事が掲載されています。



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――今年の施策を教えてください。
佐久間 葬祭会館「紫雲閣」の新規開設を各地で計画しています。直近では古賀市でオープンさせ、その後は福岡市への再進出計画もあります。福岡の葬儀市場は競争が激しいですが、当社は北九州エリアで大手企業の社葬の実績が多数ありますので、それを強みにしていきたいですね。「紫雲閣」は現在、63カ所に展開していますが、3年以内には100カ所まで拡大させる考えです。その中ではこれまでの広い敷地を持つものではなくて、例えば街中の民家や旅館などを改装する形で、中・小規模の都市型葬祭会館を新ブランドとして展開していくことも考えています。
――家族葬などの小規模葬儀に対応できますからね。
佐久間 はい。ただ、狙いはそこだけではありません。というのも葬祭会館、つまりセレモニーホールは、単に葬儀だけを行えばいいわけではなく、法事、法要、長寿祝いといった家族が集まる場となったり、寄席や医療講演会、税理士による相続セミナーといった各種イベントで人々が集う場、あるいは災害時の避難場所など、言わば普段から地域の人々に親しまれるコミュニティセンターにもなれるわけです。
セレモニーホールからコミュニティセンターへ役割を広げることで、「うちの街に紫雲閣があってよかった」と支持されるのでしたら本望ですね。
当社はこれまでにも近隣の住民同士が交流を深める「隣人祭り」等を実施してきましたから、そういう思いは強くあります。
――海外進出の計画もあるとか。
佐久間 はい。実は北九州市門司区にある国内唯一のミャンマー式仏教寺院「世界平和パゴダ」の支援をお手伝いしている縁で、ミャンマーへの婚礼用衣装店の出店計画が進んでいます。これを皮切りに後々は現地の寺院とコラボしたウエディング事業も検討していまして、ひいては他の東南アジアへ広がればいいと思っています。
そもそもは世界平和祈念のために建立された「世界平和パゴダ」の存続を目的に当社も支援に関わってきたのですが、ミャンマーの駐日大使からお声を掛けていただくなど、結果としてビジネスにつながりそうで驚いています。
――今年は創業50周年となります。これに伴い数年をかけての記念事業も控えていますね。
佐久間 まずはグループ発祥の「松柏園ホテル」の改装が本格化します。本館から始まり、新館については来年以降に未だ北九州になかった全く新しいアーバンリゾートになる予定です。また、沖縄にリゾートウエディングの施設も将来的に検討しています。
催し物では、「古事記」を題材にした舞台を北九州で上演を予定しているほか、3月に五木寛之さんの講演会を実施します。
――宗教研究や儀式文化の大切さを発信するための著書が80冊に到達しました。
佐久間 著書もそうですが、おかげさまで大手新聞社の電子版や週刊誌などでの連載も好評で、大きな弾みになっています。冠婚葬祭に代表されるように、我々の先祖が培ってきた儀式文化には本当に大切な意味が込められています。それらを訴え続けると同時に「天下布礼」として「人間尊重」のメッセージももっと広めていきたいですね。



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インタビュー記事の内容は以上ですが、これからもわかるように2016年のサンレーも「挑戦の連続」となります。いよいよ、来年は創立50周年という大きな節目の年です。2016年を大きな飛躍の年として、わが社は果敢に挑戦していきたいと思います。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2016年12月30日 佐久間庸和