有終の美を飾る

17日の午後、東京から北九州へ戻ってきました。
18日の西日本は今年一番の冷え込みとなりましたが、早朝から松柏園ホテルの神殿で月次祭を行いました。戸上神社の是則神職が神事を執り行って下さいました。
祭主である佐久間進会長に続いて、わたしは参列者を代表して玉串奉奠しました。


月次祭のようす

玉串奉奠しました



神事の後は、今年最後の「佐久間塾」を開催しました。
最初に、サンレーグループ佐久間進会長が檀上に立ち、簡単に話をしました。


「佐久間塾」のようす

最初に佐久間会長が話しました



今日の佐久間塾は「一年を振り返って」ということで、サンレー北九州の橋本常務、祐徳部長、中野取締役、松田取締役がそれぞれ今年を総括し、今後の方向性を示しました。


わたしが登壇しました



その後、今年最後となる「平成心学塾」に移り、わたしが登壇しました。
わたしは、企業も人も「有終の美」が大切であると述べました。
わたしは、ブログ「北九州で生きる」で紹介した「毎日新聞」連載コラムで有終の美を飾りました。すべてのものには始めがあれば終わりがあります。終わり良ければすべて良し。何ごとも、有終の美を飾らなければなりません。


「有終の美」について話しました



企業は存続しなければなりませんので、年ごとの「有終の美」が求められます。人は人生を卒業する際に美しく人生を修めるという「修生」が大切です。そして「人生の卒業式」としての葬儀が必要です。社会学者のデュルケームは「人間は時間を区切らなければ、時間を認識できない」と述べました。わたしは「人間は儀式を行わなければ、人生を認識できない」と思います。


冠婚葬祭事業は世直し事業です!



それから、結婚式も葬儀も行ったほうが絶対に良い。冠婚葬祭は人々の心を豊かにし、人間関係を良好にする。本当は「結婚式をしましょう」「葬儀をしましょう」と呼びかける社会運動を展開してもいいぐらいだが、わが業界はそれを仕事としてやっている。つまりは、冠婚葬祭互助会事業というのは、仕事でありながら、世直しのボランティアみたいなものなのだと訴えました。人間、何が一番幸せかといえば、自分の仕事に誇りを持って、「わたしは正しい」と信じて生きることではないでしょうか。幸い、サンレーのみなさんは幸せな方が多いように思います。


わが社の志について述べました



そして、わが社の志とは孔子柳田國男の理想にも通じる人間尊重の「有縁社会」の再生であることを強調しました。折口信夫老荘的であり、親しくさせていただいている鎌田東二氏や玄侑宗久氏の道に通じるように思います。しかし、わたしはあくまでも、「社会の中で人間がどう幸せにいきるか」を求める孔子柳田國男の道を行きたいと思います。
最後は、「わたしたちは使命感と志をもって、来年の創立50周年の最後は、ぜひ有終の美を飾りましょう!」と訴えました。


最後に佐久間会長が登壇しました

一同礼!



最後は再び佐久間会長が登壇して、簡単な感想を述べました。
それから、会長が来年から本格的に取り組む「小笠原家茶道古流」への意気込みを語りました。会長は、「茶道の心は、ジャパニーズ・ホスピタリティそのものです。すべてのサンレー社員はお茶を学び、おもてなしの真髄を身につけていただきたい」と述べました。
こうして、今年最後の「佐久間塾」および「平成心学塾」は終了しました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年12月18日 佐久間庸和