リーダーズスタイル

11月1日の夕方から、小倉はずっと雨がしとしと降っています。明日2日は朝からサンレー本社で総合朝礼が開催され、社長訓示を行います。その後は、本部会議を行います。今年も残すところ、あと2ヵ月、気合を入れて頑張ります!
リーダーズスタイル」というインタビュー・サイトに登場しました。9月7日に東京のホテルで取材を受けました。


佐久間庸和のリーダーズスタイル」として紹介されました



リーダーズスタイル公式HP」にはこう書かれています。
リーダーズスタイルは、各分野のリーダーの皆様それぞれのご経験、ご実績を通じて創造された価値観や思考を無限大の可能性をもった若者に発信することにより、社会を生き抜くヒント、1歩を踏み出すキッカケを提供し、応援するメディアです。常識と真っ向から勝負し、新たな常識を創った人。挫折や絶望から何度も這い上がり夢を実現した人。やりたいことをトコトン追求し極めた人。いつの時代もそんな夢や野望をもったカッコいい大人たちの挑戦が世の中を変えてきた。 学校を出てなんとなく働く、レールに乗っかるだけの人生だけがすべてじゃない。無限大の可能性をもった若者に、新たな夢と野望が生まれれば、きっと世の中もっと楽しくなる。立ち上がれ次世代のカッコいい大人たち!」


リーダーズスタイル」のTOP画面



リーダーズ一覧
田原総一郎(ジャーナリスト)
木村政雄(フリープロデューサー)
LiLico(映画コメンテーター)
佐藤正久衆議院議員
青木擴憲 (AOKIホールディングス会長)
治山正史(はるやま商事社長)
宗次徳二(壱番館創業者)
高橋がなり(国立ファーム代表)
武蔵(元格闘家)
山本左近レーシングドライバー)ほか


各界のリーダーたちが紹介されています



わたしの「略歴」は、以下のように紹介されています。
「1963年福岡県北九州市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、大手広告代理店東急エージェンシー勤務を経て、(株)ハートピア計画を起業。各種マーケティングおよびプランニングを数多く手がける。90年に大手冠婚葬祭互助会(株)サンレーに入社、取締役未来開発室長に就任。常務取締役、専務取締役を歴任し、2001年代表取締役社長に就任、現在に至る。12年、孔子および『論語』の精神の普及に貢献した人物に贈られる第2回「孔子文化賞」を京セラ・名誉会長の稲盛和夫氏と同時受賞。14年には全国冠婚葬祭互助会連盟会長に就任。同年、九州国際大学客員教授に就任。『一条真也』のペンネームで著書、監修書は既に80冊を超える」



インタビューですが、以下の3つの質問を受けました。
それらに対して、わたしは次のように答えました。けっして奇をてらわず、真摯にお答えさせていただきました。



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◆現在の仕事について


父が1966年に北九州で創業した冠婚葬祭互助会サンレーは、全国展開を推し進め業界において最大手の一角に位置するまでに急成長しました。しかし、創業者である父が冠婚葬祭互助会の業界団体の初代会長に就任していた責任から、業界のリーディング・カンパニーとして経営不振の同業他社のM&Aを繰り返しました。これによって売上は右肩上がりでしたが、次第に収益力は脆弱となり、負債総額が経営を圧迫するに至りました。
わたし自身は89年にサンレーのグループ企業として、ハートピア計画というプランニング会社を設立して、その経営にあたっていましたが、父より母体であるサンレー 自体の経営再建という使命を与えられたのです。わたしは経営再建にあたり、『論語』で説かれている「礼」つまり「人間尊重」をミッションに掲げ、「選択と集中」「知識化」「イノベーション」などのドラッカー理論の実践により経営再建を成し遂げました。


◆仕事のSTYLE


社長に就任してから、わたしは実際のM&Aではなく理念におけるM&A(ミッション&アンビション)を重んじてきました。会社人として仕事をしていく上で、自らの「ミッション」、つまり社会的使命は何かと自問自答していくことが重要ではないでしょうか。自分が幸せになりたいというのは「夢」でしかなく、世の多くの人を幸せにしたいというのが「志」だと考えます。わたしは「夢」を追うのではなく、自らの仕事を通じて社会に貢献するという「志」(アンビション)に生きてきました。そして、どのような社会の実現を目指していくべきかを絶えず考え続けてきました。いま振り返れば、学生時代に着想した「ハートフル」というキーワードが、その後のわたしの人生を決定づけたように考えます。
1988年に東急エージェンシー入社直後、同社出版部から処女作『ハートフルに遊ぶ』を刊行していただきました。それ以来、わたしは執筆活動を続けています。作家として提言したことを仕事で実践していく、これがわたしのスタイルだといえます。いま、孔子の説く「不惑」から「知命」の時代を迎えました。そして経営学者のドラッカーが問う「ネクスト・ソサエティ」とは「ハートフル・ソサエティ」、すなわち、心ゆたかな社会、思いやりにあふれた社会、人間の「心」というものが最大の価値を持つ社会だと確信するに至りました。自分の仕事に対する社会的責任を感じ、社会的必要性を信じることができれば、あとはどうやってその仕事を効率的にやるかを考え、利益を出せばよいのです。義があれば、天下がまわって追い風が吹くのです。「利の元は義」なのです。これからの時代は「利益優先」ではなく、「利義両全」の本来の資本主義の時代が始まります。いよいよ、ハートフル・マネジメントを貫く心ゆたかな企業、すなわちハートフル・カンパニーが光輝く時代となるでしょう。
これは仕事だけではなく、人生においても同様です。


◆若者へのメッセージ


まずは「本を読め! 人と会え! 旅をしろ!」。
わたしは、これまで読書によって人生のさまざまな難関をくぐり抜けて来ました。本は最強のコンサルタントです。しかし、本を読む最大の目的は教養を深め、人格を高めることにあります。ただし、本を読んでいるだけでは得られない情報も確かにあります。旅は何よりも人と人との「縁」を生み深めるものです。わたしも旅行で築いた人間関係が多いように思います。各種の経済団体や業界団体が主催する海外視察に参加し、そこで知り合った経営者の方々との御縁を深めてきました。講演の講師として招かれたり、具体的なビジネスへ発展したこともあります。
次に「If you can dream it,you can do it.」というウォルト・ディズニーの言葉を贈ります。わたしの座右の銘のひとつです。人が夢見ることで、不可能なことなどひとつもありません。本当に実現できないことは、人は初めから夢を見れないようになっているのです。みなさんの夢は必ず実現します。いま、わたしには80冊近い著書があります。わたしは、経営者、業界団体の会長、大学客員教授、そして作家の仕事を並行している状態です。どのような職業に就いたとしても、自分のやりたいことが他にもあるようならば、「無理かもしれないからやめよう」ではなく「やれるかもしれないからやってみよう」とトライすべし。どうか、自分で自分の限界を作らないで下さい!


2015年11月1日 佐久間庸和