ともいき倶楽部


今日の「毎日新聞」朝刊に第36回目の「北九州発 ハートフル通信」が掲載されました。今回のタイトルは、「ともいき倶楽部」です。



毎日新聞」7月24日朝刊



北九州市の最大の特徴とは何でしょうか。
それは、高齢者が多いことです。住民基本台帳人口要覧によれば、約97万人の人口に対して、65歳以上の高齢者の比率は平成27年3月末で28.2%となっています。この高齢者比率は、全国に20ある政令指定都市の中で最も高い数字です。



日本は世界で最も高齢化が進行している国ですが、その中でも北九州市は最も高齢化が進行している政令指定都市なのです。つまり北九州市は「世界一の超高齢化都市」だといっても過言ではありません。その多くの高齢者が生活する北九州市において「老い」が不幸だとしたらどうなるでしょうか。北九州市は不幸な人間が最も多い世界一不幸な街になります。逆に、「老い」が幸福だとしたら、世界一幸福な街になるのです。



北九州市を「世界一幸福な街」にするために、サンレーでは新しい試みを行っています。
昨年10月9日にスタートした「ともいき倶楽部」もそのひとつ。この会は「人は老いるほど豊かになる」という信条のもと、65歳以上の方がお互いに「正しい養生」で支え合うことを目的として発会したものです。



「ともいき(共生)」とは共に助け合い、共に生きることを意味しています。
主宰するサンレーは冠婚葬祭互助会ですが、「ともいき倶楽部」はまさに互助会の「相互扶助」の精神を体現するものだと言えるでしょう。サンレーでは、これまでも「隣人祭り」を通じて地域の縁、「地縁」を大切にした活動の支援をしてきましたが、今回の「ともいき倶楽部」は、本格的に到来する長寿社会に向けてお年寄りが互いに支え合い、健康寿命を延ばして「健康で百歳」を合言葉に後期高齢を「光輝好齢」としていく活動なのです。



活動の場は、「平成の寺子屋」と呼ばれる小倉北区上富野三丁目の天道館。ここで毎月第2木曜日の「ともいきの日」に、「お笑い」を中心とするイベントを開催しています。
現在、地域の老人クラブ、婦人会など、高齢者の各種団体からも多くの方々にご参加いただいています。そこで意気投合した方々が囲碁や健康体操などの自主的な活動で天道館を有効に活用していただきたいと願っています。



高齢者の中には外出せずに、ずっと家にひきこもっている方も多いように思います。
一人暮らしの場合、それは孤独死につながる危険性もあります。
ぜひ、お互いに誘い合って「ともいき倶楽部」に参加していただきたいです。多くの方々が「人は老いるほど豊かになる」と実感してくれれば、こんなに嬉しいことはありません。



ともいき倶楽部」発会式の告知ポスター



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年7月24日 佐久間庸和