加賀紫雲閣起工式

金沢に来ています。18日の11時から、加賀紫雲閣の新築工事起工式が行われました。
場所は、石川県加賀市中代町リ40番5であります。一等地です。
設計管理は梅田建築工房さん、施工は松井建設さんです。


起工式のようす

式次第

起工神事の神饌

一同低頭



神事は、氏神様をおまつりする服部神社の野尻宗仁宮司にお願いしました。
まずは地鎮祭を行いましたが、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。


「清祓之儀」のようす

祭主より鎌を受け取る

「斎鎌之儀」を行いました

「鎮物」が置かれました



さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。祭主が祝詞を奏上し、「清祓之儀」を行います。若い野尻宮司祝詞は元気良く、警蹕の「オーッ」という声も大きかったです。きっと産土の神様にしっかりと届いたことでしょう。
そして、「鍬入之儀」が行われます。今日はわたしが「斎鎌之儀」を、梅田建築工房の梅田社長が「斎鍬之儀」を、松井建設株式会社北陸支店の村田支店長が「斎鋤之儀」を行いました。「斎鋤之儀」が終わった後、崩れた土の上に「鎮物」と書かれた紙が置かれました。わたしも、これまで数多くの起工式を経験していますが、これは初めて見ました。


玉串奉奠しました



玉串奉奠では、わたしが最初に二礼二拍手一礼しました。
その後、株式会社九谷宗山の坂ノ下哲朗社長、梅田建築工房の梅田社長、松井建設の村田支店長に続いて、サンレー北陸の東常務が玉串奉奠しました。それから、服部神社の野尻宮司の発声で神酒を拝戴しました。


神酒拝戴のようす



いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。
日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」としてのハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。
やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。


施主挨拶をしました

加賀紫雲閣について説明しました



みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。
わたしは、以下のように述べました。「梅雨に入って九州は大雨が降っていますが、ここ北陸の加賀は晴天で暑いぐらいです。加賀紫雲閣は、わが社における金沢で6番目、北陸で11番目、全国で63番目のセレモニーホールです。この地区は環境の良い素晴らしい土地柄ですし、何よりも弊社の会員様が多くいらっしゃる地域です。このような素晴らしい場所に新しい施設を作れることを心より嬉しく思います」


セレモニーホールの意味を語りました

工事は安全第一でお願いします!



「わたしは、セレモニーホールというのは魂の港であると思っています。
新しい魂の港から故人を素晴らしい世界へお送りさせていただきたいです。
ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています。
最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします」


加賀紫雲閣イメージパース



今日の加賀は好天に恵まれており、ダークスーツにネクタイを締めると、かなり暑かったです。しかし、やはり儀式というのは良いものですね。
人は、儀式によって魂を活性化させ、生きる活力を得るのでしょう。
なお、加賀紫雲閣の完成は11月30日を予定しています。


直会前のようす

直会の冒頭で挨拶しました

さらなる飛躍を訴えました

直会のようす



ところで、直会の直前にサプライズがありました。サンレー北陸の東常務が明日、営業企画課の西課長が明後日、それぞれ誕生日を迎えるというのです。それで急遽、わたしから「天下布礼」の書が入った超高級今治タオルを2人に贈呈しました。2人とも大変感激していました。ちなみに、東常務は58歳、西課長は52歳になります。


東常務に誕生日プレゼントを贈呈

西課長にも誕生日プレゼントを贈呈



それにしても東さんと西さんの誕生日が二日連続しているとは!
あとは南さんと北さんにぜひわが社に入っていただきたい!(笑)
ところが、この日の夜に乗ったタクシーでとんでもないことが起こりました。運転手さんの名前がなんと「南」さんだったのです。驚いて「あなたは南さんというのですか!」と言ったところ、「そうです。いとこは“北”という名前なんですよ」と言うではありませんか!
なんでも運転手の南さんは47歳、いとこの北さんは58歳だそうです。あまりのシンクロ二シティに、わたしは気が動転しつつも「何かあったら、いつでも御連絡下さい」と名刺をお渡ししました。なんとか、サンレー北陸に夢の「東西南北」カルテットを誕生させたいです!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年6月18日 佐久間庸和