全互連総会 in米沢

6月16日は、全互連の定時総会が開催される日です。
わたしは、東京・赤坂見附のホテルで目覚めました。朝一番で「出版寅さん」こと内海準二さん、「出版界の真実一路」こと現代書林の坂本桂一社長の訪問を受け、次回作である『永遠葬』の打ち合わせをしました。装丁についても提案を受けましたが、予想していた以上にクオリティが高かったです。『葬式は、要らない』に対抗して書いた『葬式は必要!』から5年、『0葬』に対抗して書いた『永遠葬』がいよいよ誕生しようとしています。


東京駅の前で(なぜかモノクロ)

東京駅のホームにて

途中で福島を通りました

迎えのバスの車窓から見た米沢駅

グランドホクヨウ」の前で

昼食のお弁当が美味しかったです



打ち合わせの後、ホテルをチェックアウトして東京駅へ。
11時発の新幹線つばさ135号に乗って、米沢へ。大宮からは、サンレー北陸の営業企画課の西宏課長が乗り込んできました。途中で福島を通りましたが、わたしは「東日本大震災からもう4年以上も経過したのか」としみじみと思いました。

わたしたちは13時07分に米沢駅に到着しました。米沢に来たのは初めてです。
そのまま迎えの車に乗って、結婚式場「グランドホクヨウ」に向かいました。
グランドホクヨウに到着すると、まずは用意されてあった昼食を頂きました。
米沢牛も入った豪華なお弁当で、美味しかったです。
きっと米沢人のプライドが込められた逸品なのでしょう。


全互連第57回定時総会のようす

全互連第57回定時総会の式次第



用意されてあった昼食を取ると、14時から理事会が開催されました。
14時50分に理事会が終了すると、15時からは定時総会です。
冠婚葬祭互助会とは、その名通りに「相互扶助」をコンセプトとした会員制組織です。
終戦直後の1948年に、西村熊彦という方の手によって、日本最初の互助会である「横須賀冠婚葬祭互助会」が横須賀市で生まれました。そして、横須賀から名古屋へ、さらには静岡へと、全国に広まっていきました。いわゆる「平安閣グループ」と言われている互助会集団が全互連なのです。


物故者の黙祷

わたしも黙祷しました

会長挨拶のようす

東日本大震災の話題に触れました



小泉専務理事(日冠社長)の司会で定時総会が開始されました。
宮嶋副会長(ナウエル社長)による開会宣言、物故者黙祷の後は「会長挨拶」の時間です。
わたしは会長として登壇し、冒頭で以下のように述べました。
「ただいまご紹介に預かりました佐久間でございます。ここ東北の地において全互連の総会が開催され、感無量です。日本を震撼させた東日本大震災の発生から早4年3か月余りが経過いたしましたが、復興・復旧にはいまだ時間を要しており、仮設住宅では今も多くの方々が不便な生活を強いられております。このような中で、被災され亡くなられました方々には衷心より哀悼の意を表したいと存じます」


「儀式文化継承と創新」を訴えました



それから、全互連の現状および業界の課題などに触れた後で、以下のように述べました。
「今年度の全互連の事業計画の中に新たに、『儀式文化継承と創新への取組みと推進』として新事業案を策定しております。1つには、日本の儀式文化について、冠婚葬祭互助会事業者として積極的にその継承と創新に努めることとする。2つには、部門別研修会並びに各ブロックにおいて、儀式文化の地域性等を勘案し冠婚葬祭の伝承のための研究会および勉強会の開催を推進する。3つには、部門別研修会並びに各ブロックにおいて、時代に即した新しい儀式文化の創新のための研究会および勉強会の開催を推進する、こととしておりますので、皆様には、積極的にお取り組みいただきたいと思います」


業界発展のために努めたい!



そして最後は、以下のように述べて、会長挨拶を締めくくりました。
「全互連会長としての2年目を迎え、一致団結して難局を乗り越え、業界発展のために努めてまいりたいと考えておりますので、全互連加盟互助会各社の皆々様におかれましては、今後ともご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、全互連加盟互助会各社の益々のご発展とご参集各位のご健勝を祈念申し上げ、わたくしのご挨拶といたします。ありがとうございました」


互助会保証・藤島社長の挨拶を拝聴する



会長挨拶に続いて、来賓挨拶です。経済産業省産業部消費経済課の新井課長様、互助会保証株式会社の藤島社長様より御挨拶を頂戴しました。その後、全互連元会長、全互協前会長、現全日本冠婚葬祭互助会厚生年金基金理事長である杉山氏(あいネット静岡会長)が平成27年春の叙勲で産業振興功労として旭日小綬章を受章されたことが紹介され、お祝いを申し上げました。


全互連定時総会のようす

総会後、集合写真を撮影しました

記念の写真を撮影しました



それから、ご当地である東北・北海道ブロックの武田ブロック長(ジョイン社長)を議長、次期総会開催予定地である中部ブロックの武智ブロック長(ベルモ二―高松社長)を副議長として、議事がつつがなく進行されました。
定時総会終了後は、記念写真を撮影し、それから懇親会となりました。


愛の武将隊

わたしも甲冑を着たかった!



懇親会の冒頭、米沢を紹介するムービーが流れました。
それからアトラクションとして「愛の武将隊」が登場。
直江兼続上杉景勝前田慶次大国実頼などの武将が登場しました。
戦国武将の凛々しい姿を見ていると、わたしも甲冑を着たくなりました。
懇親会の司会は、あいあーる・菊地社長と、フリーアナウンサーの塚本順子さんでした。
東北・北海道ブロックの武田ブロック長の開会挨拶に続いて、会長挨拶です。
懇親会の冒頭でも、会長として挨拶をしなければなりません。


最初に「おばんです!」と言いました


檀上に立ったわたしは、最初に「おばんです!」と山形弁でブチかました後で(ちょっとスベリましたが)、以下のように述べました。「本日は、全互連定時総会懇親会にこのようにたくさんの皆様にご出席を賜り、誠にありがとうございます。皆様方には平素より全互連の運営に関しまして、格別のご理解・ご支援をいただき心より御礼申し上げます。また公務ご多用の中にも関わらず多くのご来賓の方々にもご臨席をいただいております。重ねて御礼を申し上げます」


米沢には初めて来ました!



それから、わたしは以下のように述べました。
「米沢には初めて来ましたが、この地を訪問することを心待ちにしておりました。なぜならば、わたしの最も敬愛する戦国武将は上杉謙信公だからです。その謙信公を藩祖とする米沢藩は、九代藩主の上杉鷹山公の『伝国の辞』に象徴されるように実に素晴らしい領国経営を行い、その精神は脈々と、ここ米沢に息づいていると伺っています。謙信公は『非道を知らず存ぜず』という言葉を残しておられるように、不正や不義を許すことが出来ない人でした。謙信公は武将として天賦の才に恵まれた上に、教養人としても超一流でしたが、そのご生涯をみると、礼節に基づいた『心ゆたかな社会』の実現をめざしておられたように思います。この謙信公の志には、わたしたちも学ぶべきことが多いように考えます」


全互連の理念を訴えました



尊敬する謙信公の名を口にすると、わたしの胸はいっぱいになりました。それから次のように述べました。「全互連は『親睦と融和』を信条として設立から半世紀以上が経過しました。今こそ『相互扶助』という初期設定と、『有縁社会』を再生するためのアップデートが互助会業界に求められています。昨年も申し上げましたが、全互連は冠婚葬祭互助会の保守本流です。米沢藩・上杉家がそうであったように、保守とは守るべきものを守るために改革することだと思います。そして守るべきものとは、『文化の核』としての日本人の儀式であり、それを支える『相互扶助』の心です」


成せばなる 成さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬなりけり!



そして最後は、次のように述べて挨拶を締めくくりました。
「『成せばなる 成さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬなりけり』という上杉鷹山公の歌の如く、わたしは全互連会長として、互助の心を回復し、有縁社会を再生するため全力で臨む覚悟です。本日ご臨席の皆様におかれましては、今後ともご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。最後になりますが、皆様の益々のご発展とご参集各位のご健勝を祈念申し上げ、わたしの挨拶とさせていただきます」
わたしが挨拶を終えると、盛大な拍手が起きて感激しました。


懇親会での会長挨拶のようす



ちなみに、わたしが懇親会の挨拶で紹介した「伝国の辞」とは、上杉鷹山が次期藩主・治広に家督を譲る際に申し渡した、三カ条からなる藩主としての心得で、以下の通りです。
一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれ無く候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候
一、国家人民の為に立たる君にて君の為に立たる国家人民にはこれ無く候


神田顧問の音頭でカンパ〜イ!



会長挨拶の後は、来賓挨拶です。全互協の井辺専務理事より御挨拶を頂戴しました。
それから祝電披露の後、全互連の神田顧問(日本セレモニー会長)の音頭で乾杯となりました。


いただきます!

ブロガーの岸さんと

ご当地アイドルの朝倉さや嬢と♡

花笠音頭のようす

会場中が花笠音頭に!



わたしは、全互連の仲間と大いに語り合い、大いに飲みました。
祝宴の余興として、朝倉さや嬢の歌と花笠隊の踊りが目を楽しませてくれました。


米沢牛が出ました!

山形のサクランボが出ました!



会場には、全国各地の「冠婚葬祭王」たちが集結していました。まさに、リアル「戦国武将会議」といった観があります。数ある戦国武将の中で最も尊敬する上杉謙信公ゆかりの米沢で同志たちと酒を飲み交わすことができて、本当に幸せでした。
最後は、中部ブロックの武智ブロック長による中締めで懇親会はお開きとなりました。


二次会のようす

これが米沢名物の冷やしラーメンだ!

冷やしラーメンが美味しかったです!

「時間よ止まれ」を歌いました♪



懇親会の後は、同じ「グランドホクヨウ」で二次会も開催されました。米沢名物の「冷やしラーメン」が提供され、2杯もいただきました。美味しかったです!
それから突如カラオケ・タイムとなりました。ちょっと特定の互助会や個人が歌い過ぎた感はありましたが(笑)、わたしも矢沢永吉の曲をリクエストされ、昨年の「I LOVE YOU、OK」に続いて、今年は「時間よ止まれ」を歌いました♪



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年6月16日 佐久間庸和