互助都市をつくろう!

18日の早朝から松柏園ホテルの神殿で月次祭を行いました。
戸上神社の是則神職が神事を執り行って下さいました。
祭主である佐久間進会長に続いて、わたしは参列者を代表して玉串奉奠しました。
わたしは風邪を引いているので、マスク姿で玉串奉奠しました。


月次祭のようす

マスク姿で玉串奉奠しました



神事の後は、恒例の「平成心学塾」を開催しました。
最初に、佐久間進会長による訓話が行われました。会長は京セラの創業者である稲盛和夫氏の社内飲み会について書かれた『稲盛流コンパ〜最強組織をつくる究極の飲み会』北方雅人・久保俊介著(日経BP社)という本を紹介し、「ここに書かれてあることは、わが社の創業時から行っていたことばかりです。さらに活性化するために、わが社でもコンパ文化を復活させたいと思います」と述べ、「陽明会」というコンパを発足させることを宣言しました。


平成心学塾」のようす

「陽明会」の開催を宣言する佐久間会長



次は、わたしが講話をしました。ノドをやられてずっとマスク姿だったのですが、「マスクのままでは、“ざわちん”になってしまう」と思い、登壇前にマスクを外しました。マイクを持って、なんとか声を振り絞りましたが、あまりのガラガラ声に塾生のみなさんは驚いていました。


マスクを外して講話を行いました



わたしは、ブログ「民生委員総会講演」ブログ「荒生田塾講演」で紹介した2つの講演会で話した内容を中心に話しました。互助会の営業員さんたちを民生委員の方々のサポート部隊とするプランや、日本中の独居老人を北九州市に集めて「相互扶助都市」すなわち「互助都市」をつくるプランについても話しました。


北九州市を「日本のベーテル」に!



16日に対談させていただいた「隣人愛の実践者」こと奥田知志さんに伺ったのですが、ドイツにはべーテルという世界最大の福祉都市があるそうです。奥田さんとわたしは「ぜひ、北九州を日本のベーテルにしよう!」と盛り上がりました。


出ない声を振り絞って話しました



これからの互助会は、単に売上や利益を上げるだけでなく、「相互扶助」の原点に返って、地域社会にとって必要不可欠な組織にならなければなりません。そのためには、紫雲閣などのセレモニーホールも単に葬儀をあげるだけではなく、地域のコミュニティー・センターとしての機能を持つ必要があります。北九州市だけでなく、金沢市那覇市など、わが社の拠点があるすべての地域が「互助都市」になることを目指したいと述べました。


「0葬」とリセット願望についても話しました



最後に、ブログ「大阪都構想の終焉」で書いた、ルサンチマンを抱えた凡庸な大衆人達は、アノミーのままに「リセット願望」という俗情を持ち、「とにかく改革すればいい」という改革全体主義に走るという話もしました。極端な「改革全体主義」は「0葬」につながっています。人が亡くなっても葬儀を行わず、そのまま遺体を火葬場で焼き、遺骨や遺灰も火葬場に捨ててくるという行為は、「アノミー → リセット願望 → 0葬」という構図そのものです。また、イギリスの思想家チェスタトンの「正統」という言葉を紹介して、「正統とは歴史の連続性に関わるものである」「葬儀をあげることはまさに正統である」と述べました。



そんな話を聞きながら、塾生たちの目がキラキラと輝いているのを、わたしは見逃しませんでした。明日は、62番目の紫雲閣である「中津池永紫雲閣」の竣工式が行われます。
これからも、みんなで力を合わせて「天下布礼」のために頑張りましょう!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年5月18日 佐久間庸和