祖国でブライダル事業を

ブログ「ミャンマー授業」に書いたように、ミャンマーから来日したニンプィンウーさんという女性がいます。とても日本語が上手で、現在は松柏園ホテルの衣装室で働いています。
その彼女が、今日の「毎日新聞」朝刊で紹介されました。



毎日新聞」3月9日朝刊



記事は「祖国でブライダル事業を」のタイトルで、「ミャンマー出身のニンさん」「松柏園ホテルで『おもてなし』修業」として、以下のリード文が書かれています。
民主化と経済発展が進むミャンマーから一昨年10月に来日したミャンマー出身のニン・プィン・ウーさん(28)が小倉北区のホテルに勤務している。担当はブライダル部門で、日本での経験を生かし、祖国でブライダル事業を成功させる夢を持っている」



続いて、記事には以下のように書かれています。
「ニンさんは中学の時、ミャンマーで初めてテレビ放映された連続ドラマ『おしん』を見て、日本を知った。着物や桜、降り積もる雪に魅せられた。憧れは『日本を知りたい、日本語を学びたい』という目標に変わり、ヤンゴンの病院で看護婦として働き始めた後も、勤務の傍ら日本語学校に通い続けた。2011年、『看護婦をしながらでは勉強の時間が足りない』と、周囲の反対を押し切って勤務先の病院を退職。日本語に接する機会を増やそうと、在留邦人でつくるヤンゴン日本人会の事務所に再就職した。そこでミャンマーを訪れた冠婚葬祭業『サンレー』(北九州市)の佐久間進会長と知り合い、日本留学の夢を訴えた。同社が門司区にあるミャンマー式寺院『世界平和パゴダ』の支援活動に加わっている縁もあり、佐久間会長の助力で13年10月に来日が実現した」



そして、記事は以下のように続きます。
「約1年の語学勉強を終え、ニンさんは現在、小倉北区の『松柏園ホテル』で働く。働き始めたばかりだが、見立てたドレスを受け取った新婦から『ありがとう』と感謝された時は胸がいっぱいになった。『女性にとって最も幸せな瞬間に立ち合えるのは幸せ』と、ブライダル業の魅力を語る。ミャンマーでは、日本のように本格的なサービスを提供できるブライダル業者が少ないという。『日本ではマタニティーのための婚礼が準備されているなど、きめ細かいサービスが魅力。ここで学んだおもてなしの心をミャンマーのブライダル業界に生かしたい』と意気込んでいる」


松柏園ホテルの衣装室で、ニンプィンウーさんと



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2015年3月9日 佐久間庸和