「財界九州」新年号

「財界九州」の2015年新年号が刊行されました。
同誌は九州を代表する経済誌として、非常に影響力を持っています。
例年通りに、九州・沖縄の経営者たちが1ページずつ紹介されています。


「財界九州」2015年新年号



わたしのページは、「業界会長としてイノベーションを!」というタイトルです。
そして、以下のような内容で紹介されています。
「2014年6月、業界の全国団体である『全国冠婚葬祭互助会連盟』の会長に就任した。業界が大きな過渡期を迎える中、互助会の『初期設定』と『アップデート』に努めたいと考える。
当社は、16年に創立50周年を迎え、創業の原点である松柏園ホテルの全面改築を計画している。また、樹木葬海洋葬宇宙葬月面葬の4つを新時代の葬儀のイノベーションとして推進したい。関連事業では、当社が運営する有料老人ホーム「隣人館」がようやく黒字化を果たし、15年には北九州市内に新たな建設を計画している。
14年から展開している宅食事業もさらに拡大したい。高齢者と毎日接する同事業は、体調の変化を察知したり、孤独死を防ぐ意味からも重要な役割を担っている。
社会貢献としては、『世界三大仏教遺跡』として知られるミャンマーバガンの仏教遺跡修復に挑戦したい。同遺跡は壁画の傷みが激しいが、世界最高の日本の修復技術を使えば、十分修復可能だ。世界的にも貴重な遺産の復活は、日本とミャンマー両国の関係強化に寄与すると確信する」


「財界九州」2015年新年号



わたしは、2001年10月に社長に就任しました。
そして、2002年新年号から掲載していただいています。
まだまだ若輩者ですが、今回で連続14回目の掲載ということになります。いつも父である佐久間進サンレーグループ会長と一緒に掲載されているのですが、年ごとに掲載の順序が繰り上げられてきており、身の引き締まる思いです。
「会社は社会のもの」と唱えたのはドラッカーです。
やはり、社会の公器を預かる者として大きな責任を感じます。


「財界九州」2015年新年号



同誌には、例年通りに佐久間進会長も登場しています。「『ともいき倶楽部』で高齢者のお手伝い」というタイトルで、以下のような内容になっています。
「当社は2年後に創立50年を迎える。冠婚葬祭事業は、『福祉性の追求』と『適正利益の追求』の二つを融合させることが重要だ。その思いを遂げるため『創業守礼』『天下布礼』を二大テーマに今後も社会に貢献し続けていきたい。
さて私自身のことになるが、間もなく80歳を迎え、『本当の幸福とは何か』を考える機会が増えた。答えは『ハードルを低くして、足るを知り』『多くの人々と触れ合い、共に過ごす』ことだと思っている。日本人の平均寿命は男性が80歳を超え、86歳の女性共々超高齢社会を迎えた。高齢者同士がいかに支え合っていくかが課題で、『敬老』が『軽老』ではいけない。
高齢者が共に助け合い、共に生きることを目的とした『ともいき倶楽部』を発会し、高齢者の生き甲斐づくり、健康づくり、仲間づくりのお手伝いをしている。11月に第1回目を開催し、『笑いの会』では顔をくしゃくしゃにして楽しく笑う高齢者の姿が印象的であった。その顔はまさに『光輝高齢者』だった。今後、毎月1回開く計画で、明るく生き生き過ごす高齢者を増やし、地域社会に貢献していきたい」


14年間、親子で登場させていただいています



会長とわたしは、テーマは一見違うようでも、じつはまったく同じことを語っています。
そう、2人とも「人間尊重」の大切さについて語っているのです。
それは「礼」の一字に集約され、その考え方を世に広めることが「天下布礼」です。
1966年の創業時から、わが社は「天下布礼」の旗を掲げてきました。


これからも「天下布礼」に努めます!



わが社は、本業の冠婚葬祭以外にもさまざまな活動に取り組んでいますが、それらはすべて人間関係を良くする、あるいは「有縁社会」を再生する試みなのです。佐久間会長の『人間尊重の「かたち」』(PHP研究所)、わたしの『ホスピタリティ・カンパニー』(三五館)の内容をお読みいただければ、わたしの考え方のほとんどは父である会長から受け継がれたものであることがわかるでしょう。 サンレーグループは、これからも[天下布礼」に努めていきます。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年12月20日 佐久間庸和