ヤンキース観戦

昨日、ソフトバンク・ホークスが日本一になりましたね。
九州はホークスのファンが多いので、地元では大盛り上がりです。
ちなみに、わたしはニューヨーク・ヤンキースのファンであります。
朝刊各紙も、ホークスおよび日本のプロ野球の特集記事が満載です。
そんな中、今日の「毎日新聞」朝刊に第27回目の「北九州発 ハートフル通信」が掲載されました。今回のタイトルは、タイミングが良いやら悪いやら、ずばり「ヤンキース観戦」です。


毎日新聞」10月31日朝刊



先月、ニューヨークに行きました。わたしが会長を務める業界団体の米国視察ツアーに参加したのです。現地では、多くのホテルや冠婚葬祭施設を見て回りましたが、日曜日にはヤンキースタジアムで野球観戦しました。ちょうど、「マー君」こと田中将大投手が75日ぶりに復帰登板するブルージェイズ戦のチケットが入手できました。この日は、ホーム球場での最後の日曜日ゲームということもあって、スタジアムは超満員。これまで5回のワールドシリーズ優勝に貢献し、今シーズン限りで引退するデレク・ジーター選手の応援ムード一色で、その熱気にはすさまじいものがありました。



試合に先立って国歌斉唱が行われましたが、大観衆がみんな立ち上がって静粛にしていたのには感銘を受けました。アメリカ人は本当に野球というスポーツを愛しているのでしょう。
フットボールやバスケットボールもいいですが、やっぱり野球がアメリカの国技なのです。
球場のビール売りやポップコーン売りも個性豊かで、野球観戦がさらにエンジョイできる「芸」を持っていました。



最初の選手紹介で、イチローマー君がスクリーンで紹介されたとき、やはり日本人として感動しました。マー君は先発でちょうど70球を投げて5回3分の1を5安打1失点、4奪三振で7月3日以来の13勝目(4敗)を挙げました。マー君の降板後は、リリーフ陣が踏ん張り、打撃陣も追加点を挙げヤンキースが5―2で勝ちました。
チームメイトであるイチローマルチヒットを放って、マー君を援護射撃してくれました。盗塁もばっちり決めて、やっぱりイチローはやってくれます。



同じヤンキースタジアムのマウンドに、歴史に残る背番号31と背番号19が並んだ場面を肉眼で見ることができて幸せでした。イチロー選手は「阪神・淡路大震災」、田中選手は「東日本大震災」の被災者の方々の想いを背負ってきたハートフル・アスリートです。そんなことを考えていたら、胸が熱くなってきました。わたしは、69年前に戦争をして殺し合ったアメリカ人と日本人が同じチームメイトとしてベースボールを行っている姿を見て、「ああ、これが平和ということだなあ・・・・・・」としみじみと思いました。



スタジアムを出ると、日本の某テレビ局の撮影クルーがいて、わたしにカメラとマイクが向けられました。「最高のゲームで良かったです!感動しました!」とコメントしました。
数時間後の日本では、ヤンキースの野球帽をかぶったわたしのマヌケ面が全国放送されたそうです。家族と社員が仰天したといいます。


フジテレビ「めざましテレビ」で放映されました



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年10月31日 佐久間庸和