老人ホームで講話


ブログ「わらびの会講話」で紹介したように、10月23日の朝、わたしは「人は老いるほど豊かになる」の演題で北九州市小倉南区の「ゆうゆう壱番館」で講話を行いました。
今朝の「毎日新聞」にそのときの記事が出ていました。


毎日新聞」2014年10月29日朝刊



記事は「老人ホームで入館者の故人しのぶ」「サンレー社長が講話」という見出しで、以下のように書かれています。
小倉南区星和台住宅型老人ホームゆうゆう壱番館で23日、死去した入館者をしのぶ『わらびの会』が開かれた。毎日新聞でコラム『北九州発 ハートフル通信』を連載する冠婚葬祭業・サンレー佐久間庸和社長が『人は老いるほど、豊かになる』の演題で講話した。
壱番館を運営する不動産中央情報センター創業者の故濱村和明さんが『亡くなった入館者との合同慰霊碑を建ててほしい』と言い残したことをきっかけに、2003年から毎年、濱村さんの命日の10月23日に開いている。今回は入館者や新入社員ら約70人が参加した。
佐久間社長は生前の濱村さんとの思い出を語った後で『儒教では、人は老いるほど人間として完成していくと説いている』などと訴えた。佐久間社長は、一条真也ペンネームで多数の著書があり、最近は『決定版 終活入門』((実業之日本社、新書判、192ページ)も出版している。[祝部幹雄]」



この記事を書いて下さった祝部記者とは、当日、名刺交換をさせていただきました。
わたしは「祝部さんとは、これまた素晴らしいお名前ですね!」と言いました。それから、古代の日本では「祝」も「葬」もともに「ほふり」と呼んだことをお伝えすると、祝部記者は「そうなんですか!」と驚かれていました。古代では、葬儀は人生を卒業する祝いの儀式だったのです。



昨日、故濱村和明さんの未亡人である不動産中央情報センターの会長である濱村泰子会長がわざわざサンレーを訪問して下さいました。講話のお礼とのことでしたが、あいにくわたしは宮崎の日向から帰る途中で不在でした。濱村会長からは達筆な字で直筆のお手紙を頂きましたが、それには「素晴らしいお話に胸が熱くなりました」という講話の感想とともに、「先代との接点があり、又、大切に七福神の置物をご自分のお部屋に飾られていらっしゃるとの事、命日に先代がどんなに喜んでいることでしょう。本当に想いの熱さ優しさにいたく感動致しました」と書かれていました。わたしは、この手紙を読んで、自分のほうが胸が熱くなりました。



故濱村和明さんとのかけがえのないご縁を頂き、今また故人のご遺族や社員の方々や「ゆうゆう壱番館」の入居者の方々との御縁を頂きました。本当に、ありがたいことです。やはり、この世は有縁社会です。濱村泰子会長、濱村美和社長をはじめ、不動産中央情報センターの皆様に心より御礼を申し上げます。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年10月29日 佐久間庸和