長崎の夜

23日、ブログ「わらびの会講話」で紹介したイベントを終えた後、わたしはJR小倉駅から新幹線で博多駅へ、そこから特急かもめ27号に乗って長崎へと向かいました。この夜、冠婚葬祭互助会業界の重要人物が長崎に集まって会食することになったのです。


博多駅から特急かもめ27号で長崎へ・・・

JR長崎駅に到着しました



先日、わたしは1通の案内状を受け取りました。差出人はラックの柴山文夫社長でした。その案内状には、互助会保証株式会社の藤島安之社長、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の齋藤斎新会長、それに全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の新会長であるわたしを囲んで「業界の将来」について大いに語り合おうという趣旨が記されていました。


花月」に到着しました

花月」の玄関

ぜひ訪れたい店でした

花月」の史料館

龍馬の香りを嗅ぎました



本当は毎日スケジュールがタイトで「時間破産」の怖れがあるため辞退しようかと思ったのですが、会場が長崎丸山町の史跡料亭「花月」と知り、これは万障繰り合わせて参加しなければと思った次第です。花月はかの坂本龍馬も愛した料亭として有名で、昔からぜひ一度訪れたかった店だったのです。わたしたちは懇親会に先立って、花月の店内にある史料館などを見学しました。


勝海舟の書が掲げられていました

卓袱料理をいただきました

卓袱料理の最初の椀



懇親会は18時半から、柴山社長の乾杯の発声でスタートしました。勝海舟の書が掲げられた趣のある部屋で、長崎名物の卓袱(しっぽく)料理を戴きました。「花月HP」には、「江戸時代の長い鎖国時代にも、 長崎だけは海を超えた遠い異境の地とも接触を保ち続けて来ました。 その間に、オランダやポルトガル、中国の料理を巧みに取り入れ、和風にア レンジしたものが長崎の誇る郷土料理、卓袱料理です。元来は、家庭でのおもてなし料理として定着したものですが、現在では長崎の代表的な料亭料理となりました」と書かれています。



藤島社長と柴山社長はともに先のミャンマー視察で御一緒した仲です。
ミャンマーで体験したさまざまなこと、特にブログ「FFSS」で紹介した葬儀のNPO団体や、バガン仏教遺跡の壁画の修復プロジェクトの話題などで盛り上がりました。
また、日冠連経営者協議会の安田利雄事務局長ともお話ししましたが、わたしのブログを愛読して下さっているそうです。



また、ブログ「全互協総会」で紹介したように、8月27日の総会でベルコの齋藤斎社長が第12代の全互協会長に就任されました。この夜は齋藤社長とも大いに語り合いました。
齋藤社長とわたしは同い年ですが、度量のあるリーダーとして齋藤社長に敬意を抱いています。また最近、ベルコさんには新刊『決定版 終活入門』(実業之日本社)になんと5000部の大量注文を頂き、大変感謝しております。他の互助会さんも、ぜひ同書をお買い求め下されば幸いです。(微笑)


粋な踊りを堪能しました

花月」での宴会のようす

艶のある踊りでした

これぞ「和」のエンターテインメント!



花月」は昭和35年に長崎県の史跡に指定され、全国的でも珍しい「史跡料亭」として営業しているだけあって、 風情がありました。芸妓さんたちも美しく、踊りも素晴らしかったです。
思えば、かつて『龍馬とカエサル』(三五館)を書き上げた直後に
訪れる予定だったのですが、諸般の事情で流れてしまいました。
わたしは、激動の幕末を生きた龍馬の心境を想像しながら、互助会業界激動の時代は「ここ長崎から始まるかもしれない」という予感を抱きました。



最後は、齋藤社長とわたしが挨拶をして中締めとなりました。
わたしは「今夜は、花月が会場ということで楽しみにしていました。じつに素晴らしかったです。業界のみなさんと親しく話させていただき、全互連運営における多くのヒントを頂戴しました。ありがとうございました」と述べました。


出口での「おもてなし」

思案橋まで歩きました



懇親会を終えた後、わたしたちは花月を後にしましたが、出口でも芸妓さんたちが芸を披露しながら、杯に日本酒を注いでくれ、それから見送ってくれました。「おもてなし」の神髄を見たという感じです。わたしは、藤島社長、柴山社長、齋藤社長と一緒に歩いて思案橋まで行き、そこから4人でタクシーに乗ってホテルに戻りました。
齋藤社長とはまだ話したいことがあったので、2人でホテルのBARに行き、業界の諸問題について深夜まで話し込みました。こんなに長時間、しかも2人だけで齋藤社長と話し込んだのは初めてですが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。龍馬の「船中八策」ではありませんが、業界の未来デザインを描くことができたのではないかと思います。



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2014年10月24日 佐久間庸和