無事に帰国しました

ミャンマーの現地時間で16日の21時45分、成田空港行きのNH(全日空)914便に搭乗しました。フライトは約6時間30分でしたが、わたしはミャンマー行の機内で読めなかった『アジア史概説』宮崎市定著(中公文庫)をずっと読んでいました。


飛行機の窓から朝焼けが見えました

日の出を拝みました

思わず、朝日に手を合わせました



わたしはトイレが近いので、いつものように最初は通路側の席に座っていたのですが、隣が空席だったので、空いている窓側の席に移動しました。すると、日本に着く少し前に、はるか雲海の彼方に素晴らしい朝焼けを見ることができました。本当は「夜遅くに飛行機に乗って、早朝に日本に着くのか・・・」とあまり嬉しく思っていなかったのですが、夜明け前に日本の上空を飛ぶことの僥倖を味わいました。というのも、朝焼けの後は、見事な日の出を拝むことが出来たからです。日の出の中、日の本に帰ってくる喜びは格別です。次第に円形に輝く朝日を見ながら、わたしは「ああ、サンレーだ!」と感動し、思わず手を合わせました。


反対側の窓からは富士山が・・・

富士山を見ると、幸せな気分になります

海上に大島も見えました


すると、しばらくして「現在、雪をかぶった富士山が御覧になれます」というアナウンスが入りました。わたしが座っている反対側の席に行って、窓から富士山を拝みました。ブログ「富士山」にも書いたように、わたしはとにかく富士山が大好きなので、とても幸せな気分になりました。近くにいたCAの女性は、いつも富士山を見るたびに「良いことがありますように」と祈るような気持ちになるそうです。やはり、富士山は日本人の心の支えです。
富士山から少し離れて海上に大島も見えました。わたしはブログ「舞台『古事記』」で紹介した演劇で、日本の島々が次々に生まれていく「国生み」のシーンを思い出しました。


成田から福岡へ・・・・・・

iPadで記事を読み、泣きました



成田空港には日本時間で17日の6時50分に到着しました。
このまま福岡行のANAに乗り換えるのですが、まだ早すぎて成田空港内の国内線カウンターが閉っており、わたしはANAのラウンジに入ってシャワーを浴び、モーニング・コーヒーを飲みながら溜まっていたメールのチェックなどをしました。ラウンジには、約3時間滞在しました。
それから搭乗のチェックインをして、登場口のベンチに座ってiPadを開きました。
すると、「交通遺児、ダンプにはねられ死亡 修学旅行前日、母親に続く悲劇」という記事を見つけ、思わず読み耽りました。記事によれば、母親を交通事故で亡くし、交通遺児として作文コンテストで全国入賞した女子高生が、ダンプカーにはねられて死亡する事故があったとか。
この同級生たちは15日、関西への修学旅行へ出発しました。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や奈良、京都の古寺を見学する行程でしたが、校長先生は涙声で出発前に生徒たちに事故のことを伝えたそうです。そして、「彼女が楽しみにしていた修学旅行。体験して来たことを遺影に報告してあげてほしい」と言うと、同級生たちはすすり泣きながら静かに聞いていたといいます。わたしは、この記事を読んで涙が出て仕方ありませんでした。そして亡くなった女子高生の冥福を心より祈りつつ、泣きながら成田発10時10分のANA2141便に搭乗し、福岡へ飛びました。


福岡行の機内から見えた富士山

あまりの神々しさに身体が震えました

感動で涙が出てきました



そのANA2141便でも富士山が見えました。
国際便よりも低空飛行だったせいか、今度の富士山はさらに良く見えました。
その姿はもはや「神々しい」としか表現する言葉がないほどで、じっと見ていると、また泣けてきました。日本に帰ってきて急に泣き虫になったみたいですが、それほど感動するくらい素晴らしい眺めでした。富士山を見ていると、「日本に帰ってきた」という実感が湧いてきます。


福岡空港にて、ただいま!



福岡空港には12時15分に着く予定でしたが、着陸直前に他の飛行機が鳥と衝突したそうで着陸できず、結局30分遅れて12時45分に到着しました。連日のハード・スケジュールに長時間のフライトで非常に疲れました。激辛料理が続いたせいか、はたまた昨夜の打ち上げでうっかり口にした氷のせいか、お腹の調子がどうも良くないです。
しかし、18日は早朝から松柏園ホテルの顕斎殿で毎月恒例の「月次祭」が行われ、続いて「平成心学塾」も開催されます。わたしは講話で、今回のミャンマー視察について話すつもりです。夜は、このたび人間国宝になられることが決定した陶芸家の今泉今衛門先生と染織家の築城則子先生を囲む料亭での夕食会に参加します。
正直言って体は辛いですが、弱音は吐けません。
背筋を伸ばし、気を張って「天下布礼」のために頑張ります!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年10月18日 佐久間庸和