10月9日10時30分から、平成の寺子屋「天道館」においてサンレーが主宰する「ともいき倶楽部 大和の会」の発会式が行われました。会場には地域の老人クラブ連合会、連合会婦人会など、高齢者の各種団体から約70名の皆様にお集まりいただきました。
この会は「人は老いるほど豊かになる」という信条のもと、65歳以上の方がお互いに「正しい養生」で支え合うことを目的として発会したものです。
「ともいき(共生)」とは共に助け合い、共に生きることを意味しています。
まさに、冠婚葬祭互助会の「相互扶助」の精神を補完するものです。
「大和の会」とは、やさしさの「や」、まことの「ま」、ともいきの「と」の頭文字をとって命名したものです。サンレーでは、これまも「隣人祭り」を通じて地域の縁、「地縁」を大切にした活動の支援をしていますが、今回の「ともいき倶楽部 大和の会」は、本格的に到来する長寿社会に向けてお年寄りが互いに支え合い、健康寿命を伸ばして「健康で百歳」を合言葉に後期高齢を「光輝好齢」としていく活動だといえます。
発会式ではサンレーグループの佐久間進会長が次にように挨拶しました。
「日本社会では、7月31日に報道されたとおり男女ともに平均寿命が延び、女性が86.6歳、男性が80.21歳となりました。女性の平均寿命は世界一ですし、男性は世界で4番目という、世界でも珍しい長寿国です。たしかに年齢を重ねてくると何につけても良いことばかりではありません。しかし、苦しい・悩み事が多いよりも、皆で少しでも楽しい生き方を考えようではないかというのが、ともいき倶楽部を発会させた目的です」
佐久間会長は、さらに次のように述べました。
「いま、『互助』から『共生』へという言葉がふさわしいと思います。そして、『助け合い』から『支え合い』がこの会の活動となります。毎日色々なことはありますが、楽しい方向に持って行く。何事も陽にとらえて、ポジティブに前向きにとらえて、お互いに支え合える関係性を作っていきたいと考えます。多くの方が健康で百歳を迎えていただける健康作りに、笑いの力を大いに活用した取組みを行っていきます。高齢者の中には外出せずに、家にひきこもっている方も多いようです。、ぜひ、ここにお集まりの皆様からお誘いいただき、ご一緒に活動にご参加いただけるようにお声掛けをお願いします」
今後の活動計画については、サンレー総合研究所の関野所長から説明が行われました。
来月から当面の間、毎月第2木曜日は「ともいきの日」として、天道館において笑いを中心とする講演会を開催していきます。そこで意気投合した方々が囲碁や健康体操など、自主的な活動で天道館を有効に活用してほしいものです。
多くのご来賓の中から、桜丘校区自治会連合会、街づくり協議会、社会福祉協議会の井地会長より「ともいき倶楽部は私たち老人会と志を同じくした倶楽部だと感じました。是非、共に協力しながら、健康・長寿を実現していきましょう」とのありがたいご挨拶をいただきました。
その後、本日の会を盛り上げる「笑いのNPO!法人博多笑い塾」の小ノ上マン太朗氏の爆笑漫談をお楽しみいただきました。演題は「笑って長寿、笑って健康大作戦〜人と社会の健康をつくる笑いの活用術」。ギャグを連発して笑いを誘いながら、会場の皆さんからも指や手を動かしてもらう参加型の漫談で会場は笑いの渦に包まれました。
閉会後は、会場を松柏園ホテルに移し、発会式を祝した昼食会が行われ、和やかな雰囲気でお食事を楽しんでいただきました。昼食会では前北九州市議会議員、桜丘校区街づくり協議会の赤松顧問より次のようなありがたいご挨拶をいただきました。
「地域の皆様のためにサンレーさんが天道館という立派な施設を建てていただきました。そして、本日は、この施設を活動拠点する会を立ち上げていただきました。わたしも、この会に参加します。ぜひ皆さんもご一緒にご参加いただき、この地域を盛り上げていきましょう!」
日本は世界でもっとも高齢化が進行している国ですが、その中でも北九州市はもっとも高齢化が進行している政令指定都市です。つまり人口100万人以上の都市でいえば、北九州市は世界一の超高齢化都市であるといえます。その多くの高齢者が生活する北九州市において「老い」が不幸だとしたらどうなるでしょうか?
北九州市は不幸な人間がもっとも多くいる世界一不幸な街になります。
しかし逆に、「老い」が幸福だとしたら、世界一幸福な街になるのです。
この「ともいき倶楽部 大和の会」の活動を通じて「人は老いるほど豊かになる」というサンレーグループのスローガンが、さらに広まっていくことを願っています。
*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
2014年10月9日 佐久間庸和拝