築城則子展オープニング・パーティー

9月27日は、「月の織姫」こと築城則子先生DAYでした。
まず、この日から展覧会「小倉織復元30周年 築城則子―縞の今― 」がスタートしました。
会場は、リバーウォーク北九州内にある北九州市立美術館分館です。


小倉織復元30周年 築城則子―縞の今― 」がスタートしました



わたしも妻と一緒に展覧会を訪れましたが、築城先生の新旧作を包括的に概観する素晴らしいものでした。小倉織の代名詞でもある縞帯をはじめ、着物、袴、リトグラフなどの展示、さらには大規模なインスタレーション形式で新作が初公開されていました。改めて、小倉織の伝統を復元させただけでなく、それを昇華させた築城先生の偉業を思い知らされました。
11時からは築城先生自身が作品を解説する「アーティスト・トーク」も開かれ、小倉織の持つ豊かな世界を堪能させていただきました。


パーティー会場となった西日本工業倶楽部

西日本工業倶楽部の庭園で

パーティーのメニュー表


また、18時半からはブログ「西日本工業倶楽部」で紹介した洋館で、展覧会の開催を祝う「築城則子―縞の今―オープニング・パーティー」が開かれました。文化の香り漂う西日本工業倶楽部で、築城先生が自ら選ばれたワインとともに、洋食のフルコースを味わいました。東京をはじめ、各地から各界を代表する方々が参集。男女を問わずに築城先生の作品である着物を召したゲストも多く、アールヌーヴォー様式の洋館の中に粋な「和」の花がいくつも咲きました。みなさん、口々に、築城先生のこれまでの業績を讃えておられました。


冒頭で挨拶される築城先生

小倉織への熱い想いと感謝の気持ちを述べられました



小倉織は、長らく「幻の織物」とされていました。
古くは、将軍徳川家康も陣羽織として着用し、江戸時代の武士や庶民の間で愛用されたことで知られます。豊前小倉を代表する特産品でしたが、その後、昭和初期に生産途切れてしまい、時代の流れの中に埋もれてしまっていたのです。その小倉織を数少ない資料から研究し、試織を重ね、見事に復元したのが築城則子先生でした。今年は、築城先生が小倉織を現代によみがえらせてからちょうど30年に当たります。
パーティーの冒頭、主役である築城先生が挨拶をされました。築城先生は、小倉織への熱い想いと、これまで支えてくれた方々への感謝の気持ちを述べられました。


シャンパンで乾杯!

弦楽三重奏の調べ♪



それから、小倉の町衆(?)提供のテタンジュのシャンパンで乾杯。宴がスタートしました。
シャンパンに続いて、白ワイン、赤ワインと、美味しいお酒に会話も弾みます。
パーティー会場では、弦楽三重奏の素敵な調べが流れていました♪ ちょうど、わたしの席の周囲にはブログ「月見会」で紹介した「北九州のヤクザな文化人の会」(クザ連)のメンバーが揃っており、気心の知れたみなさんとともに楽しい時間を過ごすことができました。



クザ連の大幹部といえば、(株)岡野バルブ製造の岡野会長です。
岡野会長は「小倉織復元30周年 築城則子―縞の今― 」の企画協力をされたNPO法人特定非営利活動法人)創を考える会・北九州 の会長でもあり、パーティーの締めの挨拶をされました。粋な着物姿でマイクを握られた岡野会長は、開口一番、「わたしの会社はバルブの会社でありまして、開けたり閉めたりするのが仕事です。ですから、今日は締める役目を務めさせていただきます」と言われました。ウイットの効いた一言で参加者のハートを鷲掴みにした岡野会長は、その後も抱腹絶倒のスピーチを展開され、会場中を爆笑のウズに巻き込みました。着物姿ということもあり、まるで落語の師匠みたいでしたね。わたしも、こんなに面白いスピーチは初めて体験しました。とても勉強になりました。さすがは、クザ連の大幹部です!
最後に岡野会長は「締めは万歳三唱と行きたいところですが、バンザイでお手上げになっては困りますので、今夜は乾杯三唱で行きたいと思います。どうぞ、わたしに続いて、お手持ちをグラスで3回乾杯をされて下さい」と言われ、世にも珍しい乾杯三唱が行われました。



パーティーが終了後は、「あなたとカラオケ・デスマッチがしたい」と言われる岡野会長と、築城先生のご主人様である築城健義先生とともに小倉は鍛冶町のカラオケ・ラウンジに向かいました。3人とも大いに歌いましたが、わたしはムード演歌を中心に攻めました。
しばらくして、築城則子先生も合流され、ユーミンの「真夏の夜の夢」や井上陽水の「なぜか上海」を歌われました。築城先生の美声を聴くのは久々です。今夜は本当に楽しそうで、わたしも嬉しかったです。そして、わたしが十八番である矢沢永吉の「アイ・ラブ・ユー,OK」を熱唱し、間奏で「アイ・ラブ・小倉織」「アイ・ラブ・月ノリ子」と言うと、築城先生は「いやあ、あなたの歌を聴くと元気が出るわ!」と笑顔で言って下さいました。



二次会の後は河岸をかえて鉄板焼の店に行き、焼酎を飲みながら、小倉名物の焼きうどんを食べました。今夜は、尊敬する築城ご夫妻、岡野会長とともに日付が変更するまで痛飲できて幸せでした。築城先生、小倉織30周年、そして展覧会の開催、本当におめでとうございました。これからも、より一層のご活躍をお祈りいたします。
「築城則子―縞の今―オープニング・パーティー」の引出物は、素晴らしい小倉織のリトグラフと作品集でした。いつまでも大事にさせていただきます。


引出物リトグラフと作品集でした



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
*当ブログのすべての文章および写真の無断掲載を禁じます。
*当ブログにリンクを貼る場合は必ず事前承認をお願いいたします。
*当ブログ管理者へのご連絡、記事のご意見、ご感想などは、
公式サイト「ハートフルムーン」のメール機能をお使い下さい。



2014年9月28日 佐久間庸和