体験的報道番組論

台風の影響で、北九州は朝から雨で風も強かったです。今日は月初めなので、サンレー本社で総合朝礼および本部会議が行われました。わたしはブログ『人間尊重の「かたち」』で紹介したサンレーグループ佐久間進会長の新刊を紹介し、「半世紀 礼を求めて来た道は 支え合う世をつくる旅路か」という歌を披露しました。


昼食はビーフカレーでした




本部会議の終了後は、リーガロイヤルホテル小倉に向かって小倉ロータリークラブの例会に参加しました。台風の影響もあってか、今日の例会は比較的参加者が少ないようでしたが、例会前に瑞松寺の末廣石光住職とお話しました。末廣住職は、わたしの姿を見て、「佐久間先生、墨染めの素晴らしい背広を着ておられますね」と言いました。そこで、わたしは「いやあ、安物ですよ。末廣大先生みたいにイタリー製じゃございませんから」と言うと、「そう、ボクの着るものは全部イタリー製ですよ。今日の袈裟だって、イタリー製です」と言われていました。また、「佐久間先生のスーツは3000万円ぐらいですか?」とも言われていました。これは、新手のホメ殺しでしょうか? いずれにしても本当に面白い方ですが、今日のソングリーダーも務められ、非常に真剣な表情で「君が代」のタクトを振っておられました。なお、今日の昼食は、リーガロイヤルホテル小倉特製のビーフカレーでした。わたしは、「ああ、今頃、会社のみんなは“思いやり弁当”を食べているのかなあ?」と思いながら、カレーを頂きました。


ロータリーの世界!



月初の例会では、誕生日祝いと結婚記念祝いが行われます。
まずは、8月に誕生日を迎えられる会員さんたちの名前が読み上がられましたが、そのうちの2人しか出席しておられず、代表して司法書士ロイヤー合同事務所の代表司法書士である松本篤会員がお礼のスピーチをされました。
なお、結婚記念日の方も1人おられましたが、今日は欠席でした。



今日の卓話は、NHK北九州放送局の村益健太局長による会員卓話でした。
村益局長のお話を聴くのは、ブログ「NHK局長講演」で紹介した昨年12月11日に松柏園ホテルで開かれた「新北九州を考える会」以来でした。前回のテーマは「テレビ60年 主な番組、主な出来事」でしたが、今回は「体験的報道番組論」でした。村益局長は1980年にNHKに入局し、報道番組の制作を中心に携わってきました。初任地・大分局から東京・報道局、沖縄局、スポーツ報道センター、NHK情報ネットワーク(現 NHKグローバルメディアサービス)に勤務した時期にディレクターとして担当したいくつかのパターンの番組を紹介され、「報道番組とは何か」を紹介して下さいました。



「体験的報道番組論」は2つのパートから成っており、第1部「NHKの報道番組とは?(総合テレビ)」では、以下のようにNHKNの番組をジャンル別に説明して下さいました。
(1)情報番組(生放送、生中継)
(2)事件・災害(緊急特番)、選挙関連(開票速報)
(3)討論番組
(4)ドキュメンタリー(調査報道、紀行、定点観測)
(5)スポーツ番組



また第2部「私はこんな番組を作ってきた」では、以下のような実際に村益局長が携わってこられた番組について熱く語って下さいました。
(1)土曜リポート「42.195キロ 〜車いすの挑戦」(‘83.11.19)
(2)NHK特集「泥流が町をのんだ 〜コロンビア・大噴火」(‘85.11.22)
(3)NHK特集 世界の中の日本 経済大国の試練
   第2部「日本のカネは世界で何をしているか」(‘86.10.25)
   ※放送文化基金 ドキュメンタリー部門の大賞受賞
(4)モーニングワイド 衛星生中継シリーズ「おはよう瀋陽、大連」(‘88.7.25〜29)
(5)金曜リポート「検証 海のアセスメント 〜新石垣空港計画」(‘89.1.27)
(6)雲仙普賢岳 火砕流災害の一連の報道(‘91.6月)
(7)BS1国境紀行「乾いた大地の新国家 〜旧ソ連中央アジアをゆく」(‘97.5.4)
いずれも硬派の番組であり、わたしは村益局長の人間性を知ったような気がしました。



じつは今日の例会前に村益局長と少しお話しました。
ブログ「小倉原爆スクープ!」で紹介した「毎日新聞」の記事が話題になりました。わたしは「小倉原爆」の真相についてNHKさんにさらに調べていただきたいと以前からお願いしています。それで今日も、「終戦70周年記念の報道番組として、ぜひ『小倉原爆』のNHKスペシャルを作って下さい」と重ねてお願いしたところ、村益局長は「検討させたいただきます」と言われました。わたしは、NHK北九州放送局から日本中に、いや世界中に感動を与える報道番組が生まれることを夢見ています。村益局長、今日は素晴らしいお話をありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。




*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年8月1日 佐久間庸和