孔子料理を食す

17日の夜、「孔子の子孫」こと孔健氏にお会いしました。
数日前、「孔子伝播について、ご相談があります。次はいつ東京に来ますか?」というメールを頂戴しており、会食の約束をしていました。場所は、もちろん、ブログ「孔子膳堂オープン」で紹介した赤坂見附の中国料理店です。


孔子膳堂」の外観



孔子膳堂」は、中国四大料理の源流として著名な山東料理にあって、とりわけ神髄とされる孔子料理を提供する日本唯一の料理店です。孔子膳堂では孔子酒や孔子茶、孔子点心も取り揃えています。この「孔子膳堂」を運営するのは、一般社団法人・世界孔子協会です。そう、孔健氏が会長を務める団体です。わたしは赤坂見附のホテルを定宿にしているので、このあたりはよく知っているのですが、店を訪れると、孔健会長が笑顔で迎えて下さいました。



わたしは奥のVIPルームのような個室に通されたのですが、そこには孔健会長の他に、経営コンサルタントの方や某出版社の編集長さんなどがいました。孔健会長は、これから雑誌の発刊や大学の創設など、さまざまなビッグ・プロジェクトを計画されており、わたしの意見をぜひ聞きたいとのことでした。孔健会長は、ブログ「天道館の孔子祭」で紹介した孔子像の設置や孔子の木の植樹についてよくご存知で、「本当に素晴らしい!」と感激されていました。


VIPルームで乾杯する



まずは、簡単なブレーン・ストーミングというかアイデア・フラッシュのような感じで打ち合わせが行われました。世界孔子協会では「儒商時代」という雑誌を刊行する計画があると聞きました。「儒商」とは、孔子の教えを重んじるビジネスマンのことだそうです。わたしは「儒商では重過ぎて、雑誌のタイトルには辛いですね」と率直に申し上げて、「論語とソロバン」という雑誌名を提案しました。すると、孔健会長がたいそう気に入られて、「それで行きましょう!」と言われました。その後、乾杯して食事がスタートしました。


孔子料理(セロリの炒め物と太刀魚の焼き物)

孔子料理(鶏の手羽先)

孔子料理(川魚の揚げ物)

孔子料理(春菜入り炒り卵)

孔子料理(青菜の炒め物)

孔子料理を解説する孔健会長



初めての孔子料理は、セロリの炒め物、太刀魚の焼物、鳥の鳥羽先、川魚の揚げ物、春菜入り炒り卵、青菜の炒め物などが次々に出されましたが、どれも大変美味しかったです。孔健会長は、その一品一品を丁寧に解説して下さいました。なんというか、中華料理にしてはあまり油を使っておらず、素朴な印象でした。全体的に薬膳料理のようなイメージで、とてもヘルシーでした。わたしは、この一連の孔子料理を「長寿料理」として、長寿祝いの席などで提供するとよいと思いました。孔子は「人は老いるほど豊かになる」と喝破した人ですから。


チーズ入りマーボ豆腐

孔子膳堂の特製「お粥」は絶品でした!



また、これは孔子料理ではありませんが、チーズ入りマーボ豆腐が非常に美味でした。白飯の上にこれをかけて食べましたが、「こりゃ、たまらん!」という感じでした。さらに、「孔子膳堂」で一番の人気メニューで、ランチ時には即座にソールドアウトになるという粥をいただきましたが、朝鮮人参やナツメなどが豊富に入っており、体に良くて美味しい最高の一品でした。わたしは、ブログ「贅沢カレーできました!」で紹介した、松柏園ホテルの特製カレーの例をあげ、孔子膳堂のマーボ豆腐と粥のレトルト商品化を提案しました。


闘魂タオルを広げる孔健会長



食事をしながら、孔健会長とさまざまな話をさせていただきました。
孔健会長は、「佐久間先生の言われる『天下布礼』とは『孔子伝播』という意味でよろしいですか」と言われるので、わたしは「そうです」と申し上げました。孔健会長いわく、今後の孔子伝播において、わたしの協力を仰ぎたいとのこと。それから、ブログ「第3回『孔子文化賞』授賞式」で紹介したアントニオ猪木氏を紹介したいと言われました。孔健会長は、世界に10本しかない「闘魂タオル」を猪木氏本人から直接プレゼントされたとか。8月中にも、孔健会長は猪木氏とわたしとの会食をセッティングして下さるそうです。これは楽しみです!


孔子貴酒」こと紹興貴酒



それからも紹興酒をたくさん飲みました。この酒は「紹興貴酒」といって、「孔子貴酒」の別名を持つそうです。非常にまろやかな口あたりでした。孔健会長が何度も何度も乾杯をして下さるので、そのたびに、わたしも紹興酒の杯を飲み干して、酔っ払ってしまいましたね。でも、美味しい料理と壮大なプロジェクト話を肴に美酒を飲ませていただきました。


孔子像を囲んで・・・・・・

孔健会長とともに



孔子大学院大学論語検定、孔子の人生を描いた映画、孔子の少年時代を描いたアニメ・・・・・・次から次へとアイデアが飛び出し、わたしたちは何度も乾杯して、紹興酒を飲み干しました。最後は、「孔子膳堂」の孔子像を囲んで、みなさんと記念撮影をしました。撮影が済むと、わたしは失礼しましたが、孔健会長は立派な竹筒に入った岩茶(孔子茶)をお土産にくれました。本当に、有意義かつ楽しい夜でした。


酔っ払ったままDANへ・・・・・・



孔子膳堂」から定宿のホテルへと帰る途中、気づくと、わたしは「東京の止まり木」こと赤坂見附にあるカラオケスナック「DAN」の前に立っていました。ここを訪れるのは、ブログ「中学の同級生と」に書いた夜以来です。わたしはハイボールをガンガン飲んで、矢沢永吉のナンバーを次々に歌いました。じつは、ここ最近、カラオケの歌唱法をめぐってマスターと意見の対立というか考え方の食い違いがあったのですが、この日は両者の言い分をアウフヘーベンした歌い方ができました。アウフヘーベンというのは、ヘーゲル弁証法でいう「正・反・合」の「合」でごわす。(笑)この夜、マスターと和解することができ、「わだかまり」も消えて気持ち良く歌うことができました。



わたしは、永ちゃんのバラードをはじめ、フリッパーズ・ギターの「恋とマシンガン」、マスターのリクエストで長渕剛の「CLOSE YOUR EYES」とサザンオールスターズの「蛍」を続けて啼くように歌いました♪ 続いて、村田英雄の「無法松の一生」、森進一の「港町ブルース」、内山田洋とクールファイブの「中の島ブルース」、ハニーハイツの「ふりむかないで」、さらには越路吹雪の「愛の賛歌」「ろくでなし」「ラストダンスは私に」まで歌いました♪


気づくと、マスターとデュエットを♪



マスターは「今日の歌はどれも素晴らしい。今日だけでベストCDが作れますな!」などと上手を言うものですから、すっかりその気になってガンガン歌い、ハイボールもグイグイ飲みました。もう意識は朦朧としています。ふと正気に返ると、なぜかマスターと「泣きながら夢を見て」や「さよならは昼下がり」をデュエットしていました♪(笑)
しかも、前者は2位、後者は1位の高得点でごわした。
いつか、孔健会長やアントニオ猪木さんもDANにお連れしたいです。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年7月18日 佐久間庸和