中津東紫雲閣起工式

6月27日の10時45分から大分県中津市下池永で、新しい紫雲閣の新築工事起工式が行われました。大分で6番目、全国で59番目の紫雲閣の名前は「中津東紫雲閣」です。
もともと、「マリエールオークパイン中津」という結婚式場があった場所に建てられます。
設計管理はスズキ設計さん、施工は瀬口組さんです。スズキ設計さんには、最近は多くの紫雲閣の設計・管理をお願いしています。おかげさまで現在、どの施設も大変好評です。


新築工事起工式のようす



神事は、ブログ「薦神社」で紹介した地元を代表する、由緒ある神社の池永孝生宮司にお願いしました。薦神社はブログ「宇佐神宮」で紹介した全国八幡宮総本宮である宇佐神宮の祖宮とされ、非常に伝統があることで知られます。その創建は承和年間(834〜848年)とされており、まさに「古社」と呼べるでしょう。


わたしが「刈初の儀」を行いました



起工式の中心は、いわゆる地鎮祭です。地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。起工式では「地鎮之儀」が行われます。今日は、施主であるわたしが「刈初の儀」を、スズキ設計の鈴木会長が「鍬入之儀」を、瀬口組の瀬口社長が「杭打之儀」を行いました。


施主として玉串奉奠しました

二礼二拍手一礼しました


その後、玉串奉奠では、最初にわたしが二礼二拍手一礼しました。
続いて、鈴木社長、瀬口社長、わが社の橋本常務、大分事業部の大塚事業部長が玉串奉奠しました。その後、薦神社の池永宮司の乾杯発声で神酒拝戴しました。


神酒拝戴しました



いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。
日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。
やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。


施主挨拶をしました

葬儀の意義についてお話しました

この施設を建てる意味を話しました

安全第一でお願いします!



みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。
わたしは、「やはり儀式というものは人間の魂を活性化させてくれます。最期のセレモニーである葬儀においても、故人の御魂をお送りさせていただくことはもちろんですが、残された人々の魂にエネルギーを与えてくれると思います。今年は北九州市を中心に8つの紫雲閣をオープンする予定ですが、この中津東紫雲閣の場合は、サンレー 大分事業部本部新社屋と一体となっての建設であり、大きな期待が寄せられています。ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています。最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします」と述べました。
なお、中津東紫雲閣は2015年4月30日にオープン予定です。


薦神社の池永孝生宮司

中津東紫雲閣のイメージパース



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年6月27日 佐久間庸和