ベトナム2日目

ベトナム2日目となる10日の朝、ホテルの窓を開けるとホーチミン市の朝は快晴でした。
テレビでニュースをつけると、CNNでマレーシア航空墜落のニュースを「ミステリー」として繰り返し報道していました。ここまで謎を強調するというのは、やはり何かあるのでしょうか?


10日の朝、ホテルの窓から見た眺め

「マレーシア・エアラインズ・ミステリー」を報道するCNN



その後、ホテル内の「サイゴン・カフェ」で朝食を取りました。
さすがシェラトン・ホテルの朝食だけあって、美味しかったです。
サイゴン・カフェ」では多くの方々と会い、さまざまな話をしました。


朝食会場の「サイゴン・カフェ」

食後のコーヒータイム

レクチャー会場の前で

冠婚事情レクチャーのようす

ワタベウェディングによるレクチャーのようす

小谷みどりさんと



午前中は「冠婚事情視察 IN ホーチミン」ということで、“VIETNAM WEDDING PLANNER”による冠婚事情レクチャーを朝一番で受けました。それからウェディングドレスの「ワタベウェディング」を訪れ、ここでも冠婚事情レクチャーを受けました。わたしは、小谷みどりさん(第一生命経済研究所主任研究員)と並んで2つのセミナーを受けました。
昼食会場は、中華(飲茶)の“CRYSTAL JADE”でした。
このレストランも非常に美味しかったです。
でも、クーラーが効きすぎていて寒かったです。


ベトナム中央郵便局の前を通りました

ペンタイン市場の外観

ペンタイン市場のようす

副葬品が売られていました



午後は、途中で中央郵便局の前を通ってから、「ペンタイン市場」に行きました。
ここは結婚式や葬儀に関する用品が売られていることで知られます。
市場に足を踏み入れると、大変な人出と各種の匂いで、頭がクラクラしてきました。
葬儀の際に燃やす紙製の貨幣などの副葬品が非常に興味深かったです。
詳しくは、ブログ「ペンタイン市場」を御覧下さい。


ホーチミン市葬儀所の外観

レクチャーのようす

マルクス&レーニンの肖像画が・・・・・・



それから、「葬儀事情視察 IN ホーチミン」ということで、葬儀会館である“HOCHIMINH CITY FUNERAL HALL”を訪問。ここは日本でいえば「青山葬儀所」のようにステイタスのあるホールです。国葬をはじめ、政府の高官や軍人・革命家などの葬儀が行われます。レクチャーを受けた会議室にはホー・チ・ミンの胸像と、マルクス&レーニンの肖像画が飾られていました。「ああ、ここは共産主義国家なんだな」と実感しますね。


葬儀中の棺が見えました

実際の葬儀のようす



2001年の開設から約3000件の葬儀が行われており、年間では約200件だとか。
ホールは同時に5件を行うことも可能だそうです。わたしたちが訪問したときも2件の葬儀が行われていました。遺族の休憩室や宿泊スペースも完備しています。
ここでは葬儀事情レクチャーを受けるとともに、施設見学をしました。


ベトナムの火葬場の外観

レクチャーのようす

火葬場の窯は全部で12



続いて、火葬場の“BINH HUNG HOA CREAMATION”を視察しました。
ここはベトナムでも最も有名な火葬場で、1日に30体から40対を処理するそうです。最大では1日に70体の焼却が可能だとか。
窯は12あり、24時間稼動で最大5回転するというから凄まじいですね。
費用ですが、一番高いのが550万ドン、一般的なものが360万ドン、安いものが100万ドンで、これは棺の大きさに比例します。


火葬場には犬がいました

霊園では犬が死者を守ります



ベトナムでは、土葬と火葬の比率が約8:2ぐらいです。
水田の国であるベトナムでは、人は田圃から生まれ、田圃に還るのが理想とされます。
しかしながら、衛生上の理由もあって、国としては火葬を奨励しています。
ただし、火葬を行った後、墓はほとんど作りません。
遺骨と遺灰をどうするかというと、寺に納めるか、川にまくか、樹木葬かのいずれかです。
ベトナムでは、誰もが生きている間に「死んだら、どうしてほしいか」を考えるのが一般的だそうです。大いなる「終活の国」であると言えますね。
火葬場には犬がいましたが、隣接する霊園にも犬の置物がありました。
なんでも、犬が死者を守ってくれるという信仰があるとか。


1万体の遺骨が納められた納骨堂

恩福寺の巨大な「地蔵王菩薩」像

恩福寺は宗教テーマパークでした!



その後、納骨堂の“AN PHUOC PAGODA”を訪れました。「恩福寺」ともいいます。
中国広東省出身の僧侶が1967年に建立したもので、華僑を中心に1万体の遺骨が納められています。入口付近にある巨大な地蔵王菩薩に圧倒されました。。
しかし、2階に上がると、さまざまな宗教イコンに満ちており、さながら「宗教テーマパーク」のようでした。詳しくは、ブログ「恩福寺」を御覧下さい。


ベトナム生花店の外観

ベトナム生花店のようす



それから、葬儀用生花店の“284 FLOWER SHOP”も視察しました。大通りに面しており、バイクの音で説明が聞き取りにくかったですが、ベトナムの葬儀生花事情を知ることができました。ベトナムの葬儀花は故人の親戚などが求め、だいたい80万ドンだそうです。



夕食会場は、モダンベトナム料理店の“MANDALIN”でした。
料理はここも美味しく、よく冷えたビールやワインも飲みました。
ホテルに到着後、ラックの柴山文夫社長、ユーアイベルモニーの上田堅司専務と一緒にベトナム刺繍専門店に行きました。ここで家族へのお土産などを求めました。
こうして、ベトナム2日目は過ぎていきました。
非常に盛りだくさんの一日で、疲れました。でも、寝る前にブログを書かねば!
気がつけば、3月11日になっていました。東日本大震災から3周年です。
すべての犠牲者の方々に祈りを捧げたいと思います。合掌。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2014年3月11日 佐久間庸和