北九州市立大学講演

13日、わたしは北九州市立大学で講演を行いました。就職活動を直前に控えた大学3年生たちへの講演です。主催は北九州市立大学キャリアセンターで、「地元企業経営者から学ぶ〜サービス業の魅力と経営者が求める人材〜」ということでオファーを受けました。
今回は、「サービス業ほど素敵な仕事はない!〜大いなる『おもてなし』の時代へ〜」という演題で話しました。北九大では、2005年末にも講演したことがあります。


久々に北九州市立大学にやってきました

サンレー秘書室の鳥丸課長も北九大の出身!



わたしは、「マイ・セクレタリー」ことサンレー秘書室の鳥丸耕一課長と一緒に訪れました。わが社には数十人の北九大出身者が活躍していますが、彼もその1人で、年齢からいうと最年長にあたり、いわば長老的な存在なのです。鳥丸課長は卒業以来初めて母校を訪れたそうで、「いやあ、なつかしいですねぇ」と何度もつぶやいていました。


キャリアセンター前の掲示板のようす

なんと、国連・明石康氏の講演とバッティング!(-_-)ウーム



校舎に入ると、まずキャリアセンターに向かいました。キャリアセンターの前には就職関連のチラシやポスターがたくさん掲示板に貼られていました。それを見て、わたしも「今日は、就活を控えた学生さんの役に立つ話をしなければ・・・」と思いましたね。講演の定員は150名でしたが、満員になりました。これだけ学生さんが集まる講演は珍しいとか。
ちょうど同時刻に国連の明石康氏による「職業としての国連職員」という講演も行われていましたが、みなさん、わたしの講演を選んで下さったのです。
風邪を引いて体調が悪かったわたしも、それを知って急に元気が湧いてきました。


わたしの登壇前に動画を流しました

動画が終わって、登壇しました



わたしが登檀する前に、わが社を簡単に紹介した動画が流れました。
それから、司会者の方から講師紹介されて、わたしの講演がスタートしました。
最初に「国連も素晴らしいですが、今日はもっとスケールの大きな話をさせていただきます」と言いました。そして、わたしの長女も大学3年生であり、みなさんには我が子のような親しみを覚えると述べました。「どうか、わたしをお父さんと思って、話を聴いて下さいネ」と言うと、みんな笑っていました。これで、つかみはOK!(笑)


わが社のブライダル施設

わが社のセレモニー施設

サンレーとは?



それから、わが社のブライダル施設、セレモニー施設の写真を紹介しました。
そして、サンレーという社名の意味を説明しました。
その意味は「SUNRAY(太陽の光)」「産霊」「讃礼」と3つあります。
それぞれの意味と、わが社の想いを具体的に説明しました。


ハートフルとは?



わが社のキーワードである「ハートフル」という言葉についても説明しました。
北九州市も「ハートフル」をスローガンにしていますね。
じつは、わたしが25年前に『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)という本を書き、初めて生み出した言葉です。そのせいで、「ハートフルって何ですか?」とよく質問されます。


広い教室が満員になりました!



現代は高度情報社会です。IT社会とも呼ばれます。ITとはインフォメーション・テクノロジーの略ですが、重要なのはI(情報)であって、T(技術)ではありません。その情報にしても、技術、つまりコンピューターから出てくるものは過去のものにすぎません。
情報社会の本当の主役はまだ現れていません。本当の主役、本当の情報とは何でしょうか。情報の「情」とは、心の動きに他なりません。本来の情報とは、心の動きを報せることなのです。だから、真の情報社会とは、心の社会なのです。そこで「ハートフル」が出てきます。
「ハートフル」とは、思いやり、感謝、感動、癒し・・・・・あらゆる良い心の働きを表現する言葉です。それは仏教の「慈悲」、儒教の「仁」、キリスト教の「隣人愛」などにも通じます。自らの心にあふれ、他人にも与えることのできるものです。


ドラッカー思考について

ドラッカー思考「自己実現」を語る



それから、ドラッカー思考について触れ、特に「自己実現」について話しました。
ドラッカーは「自己実現」の大切さを強調してきました。
そして、そのための「自己刷新」や「自己啓発」の大切さを説きました。
話を聞いている学生さんたちの目はキラキラと輝いていました。
さらに、未来を予測することの大切さを説き、「どんな企業に入るべきか」という話をすると、会場の熱気は頂点に達したような気がしました。


話しているうちに熱くなってきました( ̄Д ̄;;

わが社が提供するもの

どんな企業に入るべきか



学生さんたちの輝く目を見ているうちに、わたしのハートは熱くなってきました。
それで、話をする声にも力が入ってくるのが自分でもわかりました。
「事業の定義」に話題を移し、わが社が提供するものについても話しました。
わが社の事業の柱といえば冠婚・葬祭・互助会ですが、その三本柱はそれぞれ「平和」「平等」「人の道」を提供していると述べました。さらには、「互助会」について、「冠婚葬祭業」について、「サービス業」について・・・・・それぞれ、その本質を説きました。


礼の心でおもてなし

おもてなしの意味

ハートビジネスとは何か

サービス業ほど素敵な仕事はない!



さらに、わたしは「おもてなし」の時代について、「礼」や「ホスピタリティ」の説明を含めて語りました。冠婚葬祭に代表されるホスピタリティ産業は「ハートビジネス」であり、「新インフラ産業」であると訴えました。最後に、「サービス業ほど素敵な仕事はありません!」と述べると、盛大な拍手が起きて感激しました。このライヴ感が、たまりませんね!


質問も活発に出ました

わたしも真摯に答えました



その後、質疑応答の時間となり、3人の学生さんの質問を受けました。
いずれも素晴らしい質問で感心しましたが、わたしも真摯に答えさせていただきました。
企業の真の宝は施設ではなく、人です。特に、わが社のようなホスピタリティ・カンパニーは人がすべてです。今日は、質疑応答を含めて1時間半という時間でしたが、みんな真剣に聞いてくれていました。この中から、サービス業の素晴らしさに気づいてくれて、わが社への入社を希望する学生さんが1人でも多く出てくれると嬉しいです。
すでにわが社には、多くの北九州市立大学の出身者が活躍しています。
北九大のみなさん、どうぞ、わが社を受けに来られて下さい。お待ちしています!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年11月13日 佐久間庸和