北陸社員旅行

今日は、サンレー北陸社員旅行の2日目。
わたしは途中参加ですが、わが社は社員旅行を何よりも大切にしているのです。
ブログ「亀岡の宴会」に書いた熱狂の夜が明けた翌日、わたしは肌寒い思いをしながら朝風呂に浸かりました。やっぱり、温泉に来たら3回は入らないと!
なんでも3回温泉に入れば、1週間くらい湯治をしたのに近い効果があるそうです。
風呂から上がると、宴会場に集まって朝食です。わたしはもう50歳のオッサンなのであまり食べませんが、若い連中がモリモリ食べる姿を見ていると、楽しくなってきました。
NHKの朝ドラ「ごちそうさん」ではありませんが、食べることは生きること!


大型バスの中で・・・・・



8時半に全員が大型バスに乗り込んで、湯の花温泉「松園荘 保津川亭」を出発。
亀岡市から京都市内に向いました。亀岡は非常に霧が深いので驚きました。
バスで走っていても前がまったく見えないくらいです。
聞くと、盆地のせいか、亀岡は日本でも一・二を争うほど霧が発生する場所だそうです。


バスの中で読んだ2冊の本



霧深いといえば金沢もそうですが、亀岡はそれ以上でした。わたしは、ブログ「天恩郷」で紹介した大本教の聖地のことを思い浮かべました。大本教の教祖であった出口王仁三郎は、大著『霊界物語』を著すなど、「霊的巨人」として知られます。彼のような存在が出現し、戦前に大本があれほどの飛躍的な発展を見せたのは亀岡の霧と関係があるのかもしれません。
要するに、霧で世界が見えないと、逆に見えないものが見えてくるからです。
金沢でも、幻想文学の第一人者である泉鏡花を生んでいます。
さらに「霧の都」ロンドンでは、怪奇小説、探偵小説、SFが誕生し、心霊主義スピリチュアリズム)が全盛をきわめました。そういえば、「日本の心霊主義の父」ともいえる浅野和三郎王仁三郎に心酔し、大本教に入信していました。



不思議なことに、亀岡を離れたとたんにウソのように霧が晴れました。
まるでイリュージョンを見ているようで、みんなも驚いていました。
ところで、わたしはバスの中で読書をしていましたが、わたしのブログをスマホで読んでいる人が多いので、びっくりしました。じつはここ最近、書くことが次から次に生じてきて、けっこうなペースで両ブログを書いています。正直言って少々疲れているのですが、これだけみんなが楽しみにしていてくれるのなら、苦労して書く甲斐があるというものです。また、社員のみなさんの写真をアップすると、とても喜んでくれるので、それもなるべく心掛けるようにしています。ブログごときで、みなさんが元気になってくれるならお安い御用です。


金戒光明寺の山門で集合写真を撮影



バスで1時間ほど走ると、最初の目的地である「金戒光明寺」に着きました。
法然がはじめて草庵を営んだ地であり、浄土宗最初の寺院となりました。
また、ここは新選組の発祥の地としても知られます。
わたしたちは、最初に集合写真を撮影しました。
それから、大殿である「御影堂」の内部を見学しました。


建仁寺に到着しました



次は、京都最古の禅寺である「建仁寺」を訪れました。建仁2年に開創された臨済宗建仁寺派大本山です。本尊は釈迦如来、開山は栄西禅師、 開基は源頼家です。
ここでは、念願だった俵屋宗達の「風神雷神図」、「天使」こと書家の金澤翔子さんが揮毫された「風神雷神」の書を見ることができました。また、法堂天井画の「双龍図」(小泉淳作筆)も想像以上に素晴らしかったです。いずれの作品にも感動しました。


久々に龍馬とツーショット・・・・・

龍馬は金沢女子からも大人気!

みんな、何を見ているの?



それから、わたしたちは幕末維新ミュージアム「霊山歴史館」に行きました。わたしは3回目の訪問ですが、初めて訪れた社員たちは喜んでいました。
わたしも、入口でいきなり龍馬に再会できて嬉しかったぜよ!
ちょうどNHK大河ドラマ「八重の桜」にちなんだ戊辰戦争の特別展が開催されていました。わたしは基本的にテレビを観ない人間なので、「八重の桜」も一度も観たことがないのですが、けっこう毎週観ているという社員が多く、みんな興味深そうにしていました。


ホテルりょうぜん」での昼食のようす

もうすぐ、みんなとお別れです(о´・ε・`о)ショボーン



霊山歴史館を後にすると、徒歩で隣接する「ホテルりょうぜん」に向かい、そこで昼食を取りました。豆腐とか茶碗蒸しとか、なんだか朝食と同じようなメニューでしたね。
しかし、みんなと一緒だと何でも美味しく頂けます。
昼食を食べ終えると、わたしはグループから離れて、タクシーで京都駅へ。
いつもながらに、みんなと別れる時が一番辛いです。
わたしが「みなさん、ここでお別れです。どうか、無事に金沢まで帰って下さい」と挨拶すると、心なしか涙ぐんでいる社員がいたような気がしました。(?)


京都よ、さらば・・・・・



京都駅に着いたわたしは、「京都よ、さらば」とつぶやいて、博多行きの新幹線のぞみに乗り込みました。今回、とても残念だったことが2つあります。
1つは、せっかく京都に来たのに「バク転神道ソングライター」こと京都大学こころの未来研究センター教授の鎌田東二先生にお会いできなかったこと。本当は、今日の午後にでも京大のほうへ伺いたかったのですが、あいにく鎌田先生が東京に出張中で叶いませんでした。
ブログ「ムーンサルトレター第100信」ブログ「『サンデー毎日』で禮鐘が紹介されました」に書いたように、鎌田先生にお会いして話したいことが色々あったのに残念でした。


今度は、紅葉の時期にこーよう!



もう1つの残念は、秋の京都といえば「紅葉」に尽きるのに、ちょっと時期が早くて見れなかったこと。もう何年も京都の紅葉を見ていないので、できれば見たかった!
わたしは何度も「今度は、紅葉の時期にこーよう!」と言いました。
そのたびに、マリエールオークパイン小松の伊藤支配人が爆笑してくれました。
こんなベタベタなギャグに受けてくれて、本当に優しい人です。
昨夜は「足手まとい」を歌う伊藤支配人に冷たく当たってしまい、反省しています。



というわけで、今年もサンレー北陸の社員旅行に参加できて良かったです。
みんな、無事に帰宅したかな? また、ぜひ一緒に旅行しましょう!
なお、それぞれの訪問先についてさらに詳しく知りたい方は、ブログ「金戒光明寺」ブログ「建仁寺」ブログ「霊山歴史館」をお読み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年10月31日 佐久間庸和