『魂の送りかた』

わたしは、これまで多くのブックレットを刊行してきました。
それらの一覧は一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」の「佐久間庸和著書」で見ることができます。整理をかねて、これまでのブックレットを振り返りたいと思います。


『魂の送りかた〜新たな葬のスタイルを考える〜』(2006年10月刊行)



今回は、『魂の送りかた〜新たな葬のスタイルを考える〜』をご紹介します。
2006年10月に刊行されたブックレットですが、内容は以下の通りです。
●「お葬式」とは何か
●多様化する「葬」のスタイル
北九州紫雲閣 〜魂のターミナルを目指して〜


これからの「お葬式」を考えました



日本の葬儀は、実にその9割以上を仏式葬儀によって占められています。
ところが最近になって、仏式葬儀を旧態依然の形式ととらえ、もっと自由な発想で故人を送りたいという人々が増えています。今のところは従来の告別式が改革の対象になって、「お別れ会」などが定着しつつありますが、やがて通夜や葬儀式にも目が向けられ、故人の「自己表現」や「自己実現」が図られていくに違いありません。



新しい葬儀のスタイルとしては、まず自然葬を思い浮かべる人が多いでしょう。
自然葬というのは、火葬後の遺灰を海や山にまくという散骨のことです。
海に遺灰をまく方法は、一般に「海洋葬」と呼ばれています。
また、「死んだら木になって森をつくろう」という考えの「樹木葬」も最近よく耳にします。
海洋葬や樹木葬はいわば「地球」に目を向けたローテク葬法ですが、21世紀の現在、「宇宙」に目を向けたハイテク葬法も実現しています。人工衛星に故人の遺骨や、故人の写真や経歴、家族・友人からのメッセージなどを載せた記念誌を搭載する「宇宙葬」です。


あらゆる葬儀が選べる時代に・・・



わたしは、21世紀の「葬」のあり方として「月面聖塔」および「月への送魂」を以前から提案していましたが、最近になって、遺骨や遺灰を月面に送るという「月面葬」が登場しました。
故人のDNAを小さなカプセルに残す「DNA葬」も、ハイテク葬法のニューウェーブです。
新しい葬儀の演出ということでいえば、これはもう数限りなく挙げることができます。
音楽葬、ガーデン葬、ゴルフ葬、グルメ葬、ワイン葬、ファッション葬、カラオケ葬、盆栽葬、囲碁葬、俳句葬、陶芸葬、映画葬、お菓子総・・・・と、故人の趣味や嗜好などを活かして、故人の生きざま、人隣を表現する個性的な葬儀はいくらでもできます。



わたしは、葬祭業とは一種の交通業であると思います。
お客様を、「この世」というA地点から「あの世」というB地点までお送りするわけです。
目的地に行くにはロケットから飛行機、船、バス、タクシー、そして自転車やテクシーまで、数多くの交通手段があるのです。それが、さまざまな葬儀です。飛行機しか取り扱わない旅行代理店など存在しないように、魂の旅行代理店としての葬祭業も、お客様が望むかぎり、あらゆる交通機関のチケットを用意すべきなのです。


「ソウル・ターミナル」をめざす北九州紫雲閣



2004年2月5日、日本最大級のセレモニーホールである「北九州紫雲閣」がオープンしましたが、そこであらゆるスタイルの葬儀を行うことが可能となりました。従来の仏式葬儀はもちろん、本格的な神殿と教会も設け、神葬祭およびキリスト教式もできます。また、海洋葬、樹木葬宇宙葬、月面葬、DNA葬をお望みの方には、そのお世話をさせていただきます。
もちろん、音楽葬、ガーデン葬、その他もろもろのスタイルの葬儀もすべて可能です。


月への送魂」も「送りかた」の1つです



もちろん、「月への送魂」もプランの1つとしてエントリーしています。
言うまでもなく、どの葬儀の方法が絶対に正しいということはありません。
北九州紫雲閣はそのように、いわば、葬儀の百貨店、葬儀の見本市のような場所です。
そもそも、セレモニーホールの本質とは何か。それは、死者の魂がそこから旅立つ、魂の駅であり、魂の港であり、魂の空港ではないでしょうか。北九州紫雲閣がめざすのは、あらゆる魂の交通機関の中心となる「ソウル・ターミナル」なのです。



なお、このブックレットは サンレーグループの諸施設にも置いています。
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2013年10月27日 佐久間庸和