テレビ取材

18日は、まことに忙しい一日でした。ブログ「『これはよい』の法則」に書いたように、早朝から月例祭、平成心学塾を開催。その後、サンレー本社でいくつかの打ち合わせ。そして、金曜日はロータリーのある日なので、小倉ロータリークラブの例会に参加しました。


小倉ロータリークラブの例会のようす



ロータリーの例会が終了して、リーガロイヤルホテル小倉を後にしたわたしは、松柏園ホテルへ向いました。今日は、松柏園でテレビのインタビュー取材を受けることになっているのです。「PASSION〜情熱人」という番組で、日本テレビ放送網のFBSの製作です。
経営者にスポットを当て、「経営の理念」「地域との交流」など、情熱を持った「企業と人」を紹介する番組だそうです。提供はSMBC日興証券さんで、ブログ「F−ace」で紹介した番組の流れを受け継いでいるとか。たしか、「F−ace」はテレビ東京系でしたが・・・・。


テレビ取材のようす



インタビューでは、いくつかの質問を受けて、以下のようにお答えました。
Q:「株式会社サンレー」という会社はどんな会社ですか?
A:ハートフルな会社です。「思い」があふれている会社です。そして、「思い」を大事にする会社です。まずはお客様の「思い」があります。結婚式への「思い」があり、お葬儀への「思い」があります。七五三、成人式、長寿祝い、法事法要への「思い」があります。それらのお客様の「思い」を大事にしたいという社員のみなさんの「思い」があります。そんなみなさんの「思い」を大事にしたいという社長の「思い」があります。
あふれる「思い」を「思いやり」に変える会社でありたいと、いつも思っています。



Q:冠婚葬祭という仕事で大切にしていること、心がけていることを教えてください?
A:わたしたちは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」ということを心がけています。目に見えない「縁」や「絆」というものを目に見える形にする魔法が冠婚葬祭だと思います。わたしたちがお世話させていただく結婚式やお葬儀や人生儀礼によって、お客様の人間関係が豊かになってくれることを願っています。



Q:人生の節目に当たるセレモニーに携わる冠婚葬祭業の「醍醐味」とは何ですか?
A:お客様から「ありがとう」と言われることに尽きます。
毎日、社長である私のもとには結婚式やお葬儀のアンケートの回答が大量に届くのですが、ほとんどの方が「ありがとうございました」と書いて下さいます。冠婚葬祭は、わたしたちの仕事です。仕事をさせていただいて料金もきちんと頂いて、その上、感謝の言葉まで頂戴できる。こんなに有難い仕事はないと心の底から思います。


冠婚葬祭業の「醍醐味」を話しました



Q:昨年、「隣人館」を開設されて高齢化社会の介護事業に取り組んだ理由と意味は?
A:わが社のミッションである「人間尊重」の延長です。
隣人館は、高齢者の方々を尊重したいと思ってスタートした事業です。
わたしたちは「人は老いるほど豊かになる」と考え、明るい高齢化社会づくりのお手伝いをしたいと願っています。現在、「老人漂流社会」などといわれ、行き場のないお年寄りが増えていますが、ぜひ「隣人館」に入居していただきたい。いずれ、年金の範囲内で入居できることを目指し、日本中のお年寄りに北九州に来ていただきたいです。



Q:孔子の思想を大切に考えているそうですが、「礼」と「人間尊重」をテーマに、今現在取り組んでいることやそれを形にしたものはありますか?
A:「礼」とは「人間尊重」のことであり、その最たるものは冠婚葬祭ですが、日常的に行える「人間尊重」は誕生日を祝うことです。「お誕生日、おめでとう」とは、「あなたが生まれたことは正しいですよ」「あなたが今日まで生きてこられて嬉しいですよ」というメッセージであり、その人の存在を全面的に肯定することです。わが社では、すべての社員のみなさんにバースデーカードとプレゼントをお渡ししています。
また、「人間尊重」とは、人間の尊厳を守ることでもあります。
わたしは、孤独死や自殺を少しでも減らしたいと思っています。
そのために、わが社は「隣人祭り」や「グリーフケア」に取り組んでいます。



Q:「人の幸福」について、ご自身の思うところ・考えはありますか?
A:幸福とは「こころ」の安定にあります。「こころ」の語源は「ころころ」ではないかとされているそうですが、非常に不安定で移ろいやすいものです。そんな不安定な「こころ」を安定させるものこそ儀式です。結婚するときの新郎新婦の「こころ」、愛する人を亡くしたときの遺族の「こころ」、それらを安定させるものが結婚式であり、お葬儀なのです。
また、「人の幸福」は人間関係にあります。先祖や家族という血縁、隣人という地縁、そして友人や知人との縁を自覚したとき、初めて「こころ」は安定するのではないでしょうか。



Q:社長業・執筆業とエネルギッシュに活躍されていますが、「元気の源」は何でしょうか?
A:社長業は社員のみなさん、それも若い社員のみんなと話すこと。
執筆業は、読書や映画鑑賞ですね。素晴らしい本を読んだり、映画を観て感動すると、ものすごく執筆意欲が湧いてきます。
それから、最大の「元気の源」は使命感ではないかと思います。わが社のミッションは「人間尊重」ですが、それを世の中に広めるために社長業も執筆業もあると思っています。けっして副業とか二束の草鞋などではなく、結局は同じことをしているのだと思っています。



Q:地域社会(地元)との交流・関わりなどで、ご自身の考えがあれば教えてください。
A:わが社は、地域社会で「隣人祭り」開催のお手伝いをしています。
北九州だけでも年間550回のお手伝いをしています。
無縁社会」などと呼ばれていますが、「縁」こそは冠婚葬祭業のインフラです。
さまざまな取り組みを通じ、ぜひ、地縁や血縁を再生させたいと願っています。


「死は不幸ではない」と述べました



Q:5年後でも10年後でも結構です。将来の夢や理想、目指していくところは?
A:わたしは、「死は決して不幸ではない」と思っています。
日本人は、人が亡くなると「不幸があった」などと言いますが、死なない人はいないわけですから、死が不幸だとしたら、わたしたちは全員不幸になります。
最初から負け戦に出ているようなもので、「これは、おかしい」とずっと思ってきました。日本人は死を「不幸」だと言っている間は、絶対に幸福になれません。
わたしは、「死は人生の卒業」だと考えています。ならば、お葬儀は「人生の卒業式」です。
前向きな人生の卒業式を提案することによって、いつの日か、日本において人が亡くなっても「不幸があった」と言わない時代が来てほしい。そんな時代を呼び込むお手伝いがしたい。そして、日本人に幸せになってほしい。それが、わたしの夢であり、理想です。ちなみに、「月への送魂」は、新しい人生の卒業式の1つの提案です。



Q:この仕事を続けてよかったと思うこと、また、仕事での喜びは何でしょうか?
A:結婚式やお葬儀、人生儀礼などを通じて、家族が仲良くなれること。また、お客様の人間関係が良くなること。これに尽きます。あとは、先程の答と重複しますが、お客様から「ありがとう」と言っていただけることが最高の喜びですね。


自分の言葉でお答えしました



以上のようなことを質問され、お答えしました。
もちろん時間の関係があるので、わたしの発言は一部しか放送されないはずです。でも、質問に対して自分なりに考え、自分の言葉でお話したつもりです。
この後、北九州市八幡西区の折尾にあるサンレーグランドホテルに向いました。
ここで、ブログ「隣人祭り・秋の観月会」で紹介したイベントが開催され、「「月への送魂」」のデモンストレーションも行われるからです。ブログ「月への送魂」に書いたように、イベントは大成功しました。その模様もすべて、テレビカメラに収めて下さいました。
なお、放送は11月9日(土)11時40分からです。どうぞ、御覧下さい!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年10月19日 佐久間庸和