霧ヶ丘紫雲閣竣工式

本日、11時から「霧ヶ丘紫雲閣」の竣工神事が行われました。
ブログ「霧ヶ丘紫雲閣起工式」に書いたように2月26日が地鎮祭でした。
それから7ヵ月とちょっとでようやく完成したことになります。北九州市内では18番目、福岡県内では31番目、サンレーグループとしては55番目の紫雲閣です。


霧ヶ丘紫雲閣の外観

竣工神事のようす

拍手を打つ佐久間会長

わたしも拍手を打ちました



神事では、由緒ある足立山妙見宮から磐梨文孝宮司にお越しいただきました。
開式の後、修祓之儀、降神之儀、献饌、祝詞奏上、清祓之儀を行いました。
磐梨宮司の声は素晴らしく、祝詞の内容も「礼」や「ホスピタリティ」といったハートフル・キーワードが織り込まれた、非常に格調高いものでした。祝詞としては異例でしょう。
それから、玉串奉奠です。サンレーグループ佐久間進会長、わたし、スズキ設計の鈴木基正社長、大同建設株式会社の山本慎一郎社長、サンレー北九州本部長の橋本洋介常務、同じく紫雲閣推進本部長の東孝則常務の順に、玉串を奉奠しました。


感謝状を贈呈させていただきました



玉串奉奠が終ると、撤饌、昇神之儀、そして閉式と、滞りなく竣工清祓神事を終えました。
神事の後は、感謝状の贈呈式です。設計担当のスズキ設計の鈴木基正社長、施行担当の大同建設株式会社の山本慎一郎社長に金一封を添えて感謝状を贈呈させていただきました。


施主挨拶をしました


そして、施主挨拶です。わたしは施主として次のように挨拶しました。
このように立派なホールを建設できて、本当に嬉しい。これで、会員様に満足のゆくサービスを提供することができる。この辺りは、足立・黒原という小倉でも有数の高級住宅地が近くにあり、さらにキメの細かい高品質のサービスに努めていきたい。



また、わたしは「今年は、伊勢神宮式年遷宮出雲大社大遷宮が重なるという年です。そんな記念すべき年に、霧ヶ丘紫雲閣を竣工できて本当に嬉しく思います。奇しくも、本日は伊勢神宮の内宮で新しい社殿にご神体を移す「遷御の儀」、つまり式年遷宮の本番が行われる日です。この最高の佳き日に、1300年の伝統を持つ足立山妙見宮の磐梨宮司に竣工式を司っていただき、光栄です。磐梨宮司の「オーッ」と発する警蹕(けいひつ)の声を聞いていると、魂が揺さぶられ、また鎮められるようでした。まさに、タマフリとタマシズメです。そして、わたしたちの仕事も、魂のお世話そのものです。サンレーという社名は産霊(むすひ)という魂の業に由来しているのです」と述べました。


真の「家族葬」を提案したい



さらに、わたしは以下のように言いました。この建物は個人の邸宅をイメージして作られた新感覚のセレモニーホールである。いま、「家族葬」という言葉が誤解されているが、多くの方々の縁に感謝しながら参列者をお迎えしつつ、家族によって温かい見送りができる、ここで真の意味での「家族葬」を提案したい。サンレーが考える家族葬である。
この霧ヶ丘紫雲閣では、出棺の際にクラクションを鳴らすことはやめた。
その代わりに、「禮」という文字が刻まれた銅鑼を鳴らして出棺する「禮鐘(れいしょう)の儀」を新たに行う。新時代の儀式が、ここから生れる。


人生を旅立つ港霧が丘 銅鑼を叩けば禮と響けり



霧ヶ丘の「霧」という言葉を聞くと、わたしは港をイメージする。昔の小林旭とか赤木圭一郎の映画のように、主人公が霧にむせぶ波止場に立っている姿が目に浮かぶ。
考えてみると、セレモニーホールというのも、ある意味では港のようなものだ。そう、故人の魂が「こちら側」から「あちら側」へと旅立つための港である。船の出港の際には、銅鑼(どら)を鳴らすもの。その意味でも、「禮鐘の儀」はぴったりである。
そして、わたしは次のような短歌を披露しました。


人生を旅立つ港霧が丘 
    銅鑼を叩けば禮と響けり(庸軒)




これが禮鐘です

「禮鐘の儀」のようす



その後、林支配人より、この地の方々の人生の卒業式を心をこめてお世話させていただき、地域に愛される会館をめざしますという力強い決意を受け取りました。
竣工式の後は、「禮鐘の儀」のデモンストレーションが行われました。最初に林支配人から説明があり、禮鐘が3回叩かれました。この3回というのは「感謝」「祈り」「癒し」の意味が込められており、サンレーに通じる「三禮」という意味もあります。
重さ48キロもある禮鐘からは「レイ、レイ、レイ〜」という音が響いたような気がしました。
正確には、禮鐘は「鰐口(わにぐち)」という鐘です。古代の日本では、神社にも寺院にもともに鰐口が吊るされていました。その後、時代が下って、神社は鈴、寺院は釣鐘というふうに分かれていったのです。ですから、鰐口は神仏共生のシンボル、さらには儒教の最重要思想である「禮」の文字が刻まれた「禮鐘」は神仏儒共生のシンボルとなります。
言うまでもなく、神道・仏教・儒教は日本人の「こころ」の三本柱です。
「禮鐘の儀」を体験した後は、参加者全員で集合写真を撮影しました。


直会のようす

佐久間会長の挨拶

磐梨宮司の発声で神酒拝戴しました



集合写真を撮影した後は、直会(なおらい)に移りました。
直会の冒頭では、佐久間会長が挨拶しました。会長は、「昔から“十八番”といえば良い意味で使われます。北九州で十八番の紫雲閣に大いに期待しています」と述べました。
会長の挨拶の後は、足立山妙見宮の磐梨宮司の乾杯の発声で宴がスタート。


最後は、末広がりの五本締めで・・・



乾杯後は、松柏園ホテルの美味しい弁当を食べながら、みんなで楽しく歓談しました。磐梨宮司から、「これまで多くの竣工式に立ち会ってきましたが、これほど神事での拝礼が素晴らしい会社は初めてです!」との有難いお言葉を頂戴しました。
詳しくは、磐梨宮司の社務ブログ「葬祭会館の竣工式」をお読み下さい。
最後は、橋本洋介常務の音頭でサンレー名物「末広がりの五本締め」を行いました。


「朝日」「読売」「毎日」「西日本」新聞10月2日朝刊広告



この霧ヶ丘紫雲閣の見学会は、10月4日(金)10時〜18時、5日(土)10時〜16時に行われます。お楽しみ大抽選会も行われますので、多くの方のご来場をお待ちしております。
本格的な開業は6日(日)となっていますので、よろしくお願いいたします。
なお、本日の「朝日」「読売」「毎日」「西日本」の各紙に広告が掲載されました。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年10月2日 佐久間庸和