老人ホームに意欲

今日は「敬老の日」ですね。わたしは、毎日が「敬老の日」だと思っています。
総務省が「敬老の日」に合わせて行った人口推計では、65歳以上の高齢者人口が15日の時点で3186万人となりました。総人口に占める割合が初めて25%に達し、4人に1人が高齢者となる計算です。第1次ベビーブームに当たる1948年生まれの人が65歳になったことが要因ですが、さらに日本の超高齢化が加速していますね。


日本経済新聞」9月16日朝刊



さて、今朝の「日本経済新聞」全国版の「みちしるべ」に、わたしが登場しました。
「冠婚葬祭のノウハウ生かす」という縦の大見出しと「老人ホーム拡大に意欲」という横の見出しが出ています。わたしの顔写真も掲載されていますが、ブログ「日経新聞取材」に書いたように撮影時の撥ねたシャツの襟は写っていませんでした。(笑)良かった!



さて、記事には以下のように書かれています。
「『低所得者向けの有料老人ホームが絶対的に不足している状況を打破したい』と話すのは冠婚葬祭のチェーン、サンレー北九州市)の佐久間庸和社長。昨年3月に福岡県飯塚市に住宅型有料老人ホームを開設し、介護事業に参入した。来年秋には北九州市内で2施設の新設を計画する」



続いて、記事には以下のように書かれています。
「同社の施設の特徴は低料金に加え、本業の冠婚葬祭のノウハウを生かした質の高いサービスを提供する点。『まずは地元で地盤を固めたうえで、いずれは全国展開をめざす』と事業拡大に意欲を示している」


日経産業新聞」2013年7月26日



日経さんといえば、ブログ「介護最前線リポート」で紹介したように7月26付の「日経産業新聞」に隣人館の記事が大きく掲載されました。
「医療・シルバー」のページにある「医療・介護最前線リポート」に紹介され、「老いても楽しい『我が家』」のタイトルで、西村道明施設長の顔写真も出ています。
記事には、「入居者に快適に過ごしてもらうため、冠婚葬祭業で培った食事などのノウハウを介護の現場へ導入。『豊かな老いを追求する』(佐久間庸和社長)ための取り組みを進めている」と書かれています。また、全室個室でありながら、入居者同士が「隣人」として交流する機会を積極的に設けることで寂しさや孤独感を感じないようにすることが紹介されています。さらに、隣人館の新しい取り組みも詳しく紹介されています。


日本経済新聞」2013年1月19日朝刊



隣人館ですが、トータルで7万8000円という費用の安さが以前はよく報道されていましたが、最近ではソフト面での取り組みに注目が集まってきました。嬉しく思っています。
世間の注目度は高まる一方ですが、わたしは、隣人館こそは「老人漂流社会」を解決する「終の棲家」であると思っています。そして、それを広く展開することは真の意味での日本人の「住のインフラ」整備につながるものと確信しています。



日本経済新聞」1月19日朝刊でも取り上げていただきましたが、わたしのこれまでの歩みやさまざまな試みなどを紹介した後、次のように書かれています。
「次に目指すのは北九州市を『高齢者が安心して暮らせる街にしていくこと』。介護事業への参入はその第一歩だ。同市での高齢化の進展を逆手に取り、『高齢者が全国から集まる都市づくりに取り組めば、世界からも注目されるはずだ』。」
そして記事の最後には、わたしが「夢の続きを見るため、『豊かな心』を求めて突き進む」と結んでくれました。「豊かな心」とは「ハートフル」、そして「礼」に通じます。
「礼」に満ちたハートフル社会の実現に向けて、これからも全社一丸となって頑張ります!


老福論―人は老いるほど豊かになる

老福論―人は老いるほど豊かになる


わたしは、かつて『老福論〜人は老いるほど豊かになる』(成甲書房)という本を書きました。
国民の4人に1人が高齢者となった現在、「生老病死」を前向きに「陽にとらえて」いく姿勢が求められます。「敬老」というのはもともと儒教の思想ですが、それを日本に大々的に取り入れた人物が徳川家康です。「大老」「老中」「年寄」「家老」といった「老」を前面に押し出した江戸時代は270年に及ぶ奇跡の繁栄を成し遂げました。「元老院」が存在した古代ローマも同じですが、高齢者を大切にする社会ほど安定して長続きすることは歴史が証明しています。「パックス・ロマーナ」と「パックス・トクガワーナ」の背景には敬老文化があったのです!
ぜひ、これから隣人館を質・量ともに充実させることによって「無縁社会」と「老人漂流社会」を乗り越え、「人は老いるほど豊かになる」社会づくりのお手伝いをしたいと考えています。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年9月16日 佐久間庸和