神戸の旅

17日、秋季例大祭、朝粥会、平成心学塾を終えた後、数件の打ち合わせをこなしてから小倉駅へ。そこから新幹線「のぞみ」に乗り込んで、2時間後に新神戸駅に着きました。
神戸に来たのは、本当に久しぶりです。少なくとも、20年以上来ていません。


JR新神戸駅に着きました



神戸といえば、JR西日本が1990年から開始した「三都物語」キャンペーンを観るたびに「ああ、神戸行きたいなあ」とは思っていました。三都とは、京都・大阪・神戸の関西の三大都市のことです。現在でも、「三都物語Web」というサイトがあります。
わたしは京都大学こころの未来研究センターの連携研究員を務めていることもあって京都はよく行きます。金沢へ行くときも、いつも京都経由です。大阪も業界の会合などで時々行くのですが、神戸には本当に縁がなくて足が遠のいていました。


九州人であるわたしから見て、意外なほど三都はそれぞれ近いです。
でも、それぞれの総人口を訪ねると、けっこう関西の人でも答えられません。
三都の総人口ですが、2013年5月1日の推定人口で、大阪市の268万2221人、神戸市の154万1089人、京都市の147万2334人となっています。


炎天下で入場を待たされました



さて、神戸に到着するとすぐに、冠婚葬祭関係の取引会社の社長さんにお会いしました。
その方との打ち合わせを済ませた後、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場に向かいました。そうです、同所で開催されたサザンオールスターズの復活ライブである「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!」に参加したのです。4万3000人という凄い人の数でした。


サザンオールスターズのライブ会場の前で



残念だったのは、先週の日産スタジアム初日に続くチケット発券機のトラブルが発生したことです。そのため、炎天下の中で入場を待っていた観客が長時間会場に入れないという事態が発生しました。わたし自身も熱中症になりそうでしたが、並んでいたファンの中には子どもや高齢者もいたので「これは、ちょっと危険だな」と思いました。ダフ屋をシャットアウトするためのシステムだそうです。しかし、正しい方法でチケットを購入した多くの人たちが熱中症で倒れてライブ観賞ができなくなっては元も子もなく、「本末転倒」ではないでしょうか。
でも、サザンオールスターズのライブそのものは、もちろんサイコーでした。


神戸港をバックに・・・

ポートアイランドを背景にして・・・



翌18日の日曜日は、朝から神戸市内の冠婚葬祭施設を視察しました。
その間を縫って、ミニ観光というか、神戸の人気スポットを訪れました。
まずは、神戸港内にある人工島の「ポートアイランド」です。
神戸大橋および港島トンネルによって神戸中心部と結ばれており、都市機能を一通り備えています。ポートアイランドを望む港湾部は、デートスポットとしても知られています。


関帝廟を訪れました

三国志の世界をイメージさせます



それから、関帝廟(かんていびょう)を訪れました。
ここは、関帝関羽・関聖帝君・関帝聖君)を祀る廟です。
「廟」といえば孔子を祀る孔子廟が有名ですが、「文廟」とも呼ばれます。
それに対比させて、関帝廟を「武廟」と呼ぶ場合もあるそうです。


竹中大工道具館の入口で

入口前には法隆寺金堂の入側柱を模したモニュメントが・・・



それから、神戸市中央区中山手にある竹中大工道具館を見学しました。
ここは、竹中工務店創立85周年の記念事業として1984年7月に開館されました。
この地は、1899年(明治32年)に竹中藤右衛門が創業の地・名古屋を離れ、竹中工務店を創立した地だそうです。質のよい大工道具を「民族遺産」として収集・保存、研究・展示することで後世に伝承することを目的とした博物館です。収集された資料は25,000余点に上り、「極める」(1F)、「造る」(2F)、「伝える」(3F)と題して、テーマごとに実物を展示し、パネル・映像による解説を行っています。
最初は企業博物館としてスタートしましたが、1989年に財団法人となり、翌90年には博物館法に基づく歴史博物館として登録され、公益法人として発足しました。
なお、入口前には法隆寺金堂の入側柱を模したモニュメントが立っています。


北野天満神社の前で

急な石段の途中に立つ



それから、北野方面に向かいました。神戸の北野地区は異国の文化が育んだ「異人館」が立ち並びます。その北野の坂を上りきると、北野天満神社が静かに佇んでいました。まさに異人館街の中心地に神社があるという不思議な光景でした。
北野天満神社は、「学問の神様」として親しまれている菅原道真を祀る由緒ある神社です。
治承4年(1180年)、平清盛が京都から神戸に都を移して「福原の都」をつくりました。その遷都にあたって禁裡守護、鬼門鎮護の神として、京都北野天満宮勧請して祀られたという古い歴史を持っています。急な石段を上りきった境内から見下ろす神戸の街は絶景でした。


風見鶏の館」の前で

北野異人館街にて



神社を後にしてからは、神戸を代表する観光スポットである北野異人館街を散策しました。
かつて、故国を離れた外国人たちが、海の見える高台に邸宅を構え、故郷に想いを馳せたことから、このエキゾチックな街が誕生しました。北野のシンボルである「風見鶏の館」はトンガリ屋根に風見鶏がチョコンと乗った洋館ですが、ここをはじめ、萌黄の館、ラインの館、うろこの家などを見学、今も残る異国情緒を楽しみました。



ということで、本当に久々に訪れた神戸を短い時間でしたが、満喫しました。
今度は、ゆっくり訪問したいです。そして、そのときはぜひ美味しい神戸牛を食したいですね。そういえば、サザンのライブで桑田サンもトークで「神戸牛を食べたことがないんですよ。誰か食べさせてくれませんか?」とつぶやいていましたね。(笑)
なお、さらに詳しく知りたい方は、ブログ「サザンオールスターズ復活ライブ!!」ブログ「関帝廟」ブログ「北野天満神社」ブログ「北野異人館街」をお読み下さい。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年8月19日 佐久間庸和