いま、羽田空港のラウンジです。これからスターフライヤーで北九州に戻ります。
そして、今夜は第一交通産業の黒土始会長の叙勲祝いの会に出席する予定です。
本日、ブログ「お盆とは何か」で紹介した会報誌の第2号が刊行されました。
西日本新聞社が主宰する「路地裏オトナ塾」の会報誌です。
「シニアの積極ライフ 応援マガジン」と銘打たれています。
「冠婚葬祭を考える」の第2回目のタイトルは、「日本人の『こころ』は、法要とお盆を必要としています」です。法要は、故人を偲び、冥福を祈るためのものです。故人に対し、“あなたは亡くなったのですよ”と今の状況を伝達する役割があります。また、遺族の心にぽっかりとあいた穴を埋める役割も。動揺や不安を抱え込んでいる心に“カタチ”を与えることが大事であり、カタチには“チカラ”があります。
さらに、家族や親戚が集まる法要は、血縁の確認の場でもあります。
通夜や葬儀の時は悲しみの方が大きいがゆえに、故人を偲ぶというわけにはいきません。
だからこそ、初七日から百ヶ日の忌日法要、一周忌から五十回忌までの年忌法要は故人を偲ぶ絶好の機会。故人を偲ぶこと、それは「先祖とくらす」ということなのです。
お盆(初盆)も、日本人にとって最も大規模な先祖供養の仏事です。日本人は、古来、先祖の霊によって守られることによって初めて幸福な生活を送ることができると考えていました。その先祖に対する感謝の気持ちが供養という形で表わされたものが「お盆」です。
今でも「盆と正月」という言葉が残るほど、「お盆」は過去の日本人にとっての楽しい季節のひとつでもあります。
盆踊りも花火も、もともとはご先祖さまのためのエンターテインメントでした。
ところが昨今、お盆は夏期休暇のひとつとなりつつあり、帰郷ではなく家族旅行に出かけたり、またおばあちゃんがつくった郷土料理がファミレスや回転寿司になるなど、先祖や家族との結びつきが薄れつつあります。
日本のこころを豊かにするお盆や法要の風習を子孫に受け継ぐためには、ごちそうを用意することもひとつの方法でしょう。そうすることで、子どもたちはお盆や法要は楽しいものと認識し、ひいてはその心が故人にも伝わると思います。お盆の時期はぜひ、ご先祖さまをお迎えして、ごちそうを囲みながら、ハートフルな時間を家族で過ごして下さい。
- 作者: 一条真也
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/09/15
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なお、今回は拙著『ご先祖さまとのつきあい方』(双葉新書)を10名様にプレゼントします。「路地裏オトナ塾」の読者のみなさん、どうぞ、ふるってご応募下さい!
*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。
2013年7月31日 佐久間庸和拝