映画都市の楽しみ

今日の「毎日新聞」朝刊に第10回目の「北九州発 ハートフル通信」が掲載されました。今回のタイトルは、「映画都市の楽しみ」です。


毎日新聞」6月28日朝刊



いまや、北九州市は日本を代表する映画都市です。
同市を含む福岡県は人口100万人当たりの映画館数が全国1位だとか。
総務省統計局による社会生活統計指標(2009年度)では、人口100万人当たりの常設映画館数は、1位の福岡県が36・4館、2位の熊本県が32・0館、3位には東京都と広島県が24・1館で並んでいます。



単純に映画館の数だけをカウントすれば東京が全国1位です。しかし、近年はスクリーンが複数あるシネコンが増えており、一概に映画館の数だけでは実態を把握できません。
北九州市における映画館数は5館で、スクリーン数は38となっています。内訳は「シネプレックス小倉」と「小倉コロナシネマワールド」が各10、「T・ジョイリバーウォーク北九州」と「ワーナー・マイカル・シネマズ戸畑」が各8、「小倉昭和館」が2スクリーンです。



小倉昭和館以外はすべてシネコンですが、その中でもシネプレックス小倉を愛用しています。なにしろ、自宅から車で5分、会社からだと3分の距離にあるので、便利なことこの上ありません。最新の話題作を観るとき、東京の映画館では窮屈な思いをしなければなりませんが、小倉ではそんな心配は無用。さらに朝は「午前十時の映画祭」として、往年の名画を楽しむことができます。



名画といえば、小倉には究極の名画座があります。創業74周年の「小倉昭和館」です。
原田マハの名作『キネマの神様』に登場するような渋い映画館で、かの松本清張も通ったといいます。最近ここで、わたしは「屋根裏部屋のマリアたち」と「The Lady〜引き裂かれた花」を二本立てで観ました。



北九州市は映画の鑑賞環境が優れているだけではありません。北九州フィルムコミッションの活躍でコミッションの活躍で、多くの日本映画の撮影ロケ地となっています。最近では「図書館戦争」が北九州市立中央図書館と北九州市立美術館などで撮影されました。
他にも、高倉健主演の「あなたへ」、「終の信託」、「ロボジー」、「K−20怪人二十面相・伝」、そして旦過市場で撮影された宮崎あおい主演の「初恋」など、北九州から生まれた映画を数えあげればキリがありません。



映画とは非日常の世界を創造する「夢」のシンボルです。
その多くの「夢」が北九州で紡がれているとは、なんと素敵なことでしょうか。
今後も、様々な名作が北九州から誕生していくことでしょう。そして、わたしは北九州の映画館に通うことでしょう。ご近所感覚の映画館で日常の憂さを忘れ、ひとときの「夢」の世界に浸ることを無上の楽しみにしています。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年6月28日 佐久間庸和