チョコと取材


当ブログ開始直後から多くの方々に訪問していただき、感激しています。
ところで、昨日はバレンタインデーでしたね。男性のみなさん、チョコは貰いましたか?
バレンタインの風習は立派な贈答文化であり、「礼」の行為だと思います。
わたしは、家族、社員のみなさん、読者の方々などから多くのチョコをいただきました。
やっぱり、嬉しいものですね。虫歯になっても全部食べます!


いただいたチョコの一部



でも、並べられたチョコレートを見ていると、ブログ『チョコレートの真実』で紹介した本の内容を思い出し、少しだけ悲しい気分になります。
この本には、「カカオ農園で働く子供たちは、チョコレートを知らない」というショッキングな現実が書かれています。西アフリカのコートジボワールは世界最大のカカオ豆の輸出国として知られています。この国の密林奥深くの村を訪れた著者は、カカオ農園で働く子供たちに出会い、彼らが自分たちが育てた豆から何が作られるのかを知りません。子どもたちは、自分に課された過酷な労働によって先進国の人々が愛するお菓子を作っていることも、さらにはチョコレートが何であるかさえ知らないのです。
子どもの悲劇といえば、一昨日、テレビで北朝鮮のニュースを見ました。
そこでは、親のいない子どもたちが次々に餓死している過酷な現実が報じられていました。
子どもたちが、どんどん飢え死にしているというのに、核実験などを行っている場合ではありません。愚かな指導者を持った国民は、本当に哀れですね。


家族からの手作りチョコ



それから、昨日は取材を受けました。
西日本新聞が主宰する「路地裏オトナ塾」の会報誌の取材です。
ブログ「西日本新聞講演」に書いたように、2011年4月16日、わたしは第1回の「路地裏オトナ塾」の講師を務めました。テーマは「故郷で死ぬということ」でした。
講演会は非常に盛況でしたが、その後も順調に運営され、今では600人もコアな参加者がいるそうです。いずれ、わたしも講師として再登場するように依頼されましたが、それに先立って、このたび発刊されることになった会報誌のインタビューを受けたのです。
会報誌は季刊で、年4回発行されるそうです。わたしも4回連続インタビュー取材を受けることになりました。一貫したテーマは「冠婚葬祭を考える」で、今日は結婚式や葬儀をあげる意味、エンディングノートの使い方などについて話しました。


冠婚葬祭について取材を受けました



現在の日本社会は「無縁社会」などと呼ばれています。
しかし、この世に無縁の人などいません。どんな人だって、必ず血縁や地縁があります。そして、多くの人は学校や職場や趣味などでその他にもさまざまな縁を得ていきます。この世には、最初から多くの「縁」で満ちているのです。ただ、それに多くの人々は気づかないだけなのです。わたしは、「縁」という目に見えないものを実体化して見えるようにするものこそ冠婚葬祭ではないかと思います。結婚式や葬儀、七五三や成人式や法事・法要のときほど、縁というものが強く意識されることはありません。冠婚葬祭が行われるとき、「縁」という抽象的概念が実体化され、可視化されるのではないでしょうか。


冠婚葬祭の意義について語りました



おっと、これ以上書くと、以前の「ハートフル・ブログ」のように長文になってしまうので、このへんにしておきます。(笑)新しくスタートした2つのブログは「書き過ぎない」ことを旨としていますので、そこんとこヨロシク!
いずれにしても、このように各種のメディアの方々から取材を受け、冠婚葬祭の意義について話させていただくことは、ありがたいことです。これも「天下布礼」にとっての大きな力となりますから。ちなみに「西日本新聞」さんは、金沢の「北國新聞」や沖縄の「琉球新報」のように訃報情報の掲載を目指されています。これは、「有縁社会」の再生に向けて非常に試みであると思います。実現に向けて、わたしもぜひ協力したいと考えています。
今日取材を受けた会報誌は、3月15日に刊行されるそうです。



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年2月15日 佐久間庸和