はじめまして!


はじめまして、佐久間庸和といいます。
今日から、ブログをスタートいたします。
わたしは、冠婚葬祭、介護、ホテルなどのホスピタリティ・サービス業を営む(株)サンレー代表取締役社長を務めています。ペンネームの「一条真也」では、これまでに多くの本を書いてきました。また、本名でも『ハートフル・カンパニー』『ホスピタリティ・カンパニー』(ともに三五館)、および多くのブックレットを書いています。詳しくは、一条真也オフィシャル・サイト「ハートフルムーン」内の「佐久間庸和著書一覧」を御覧下さい。


天下布礼日記」をスタートします!



これまで「一条真也のハートフル・ブログ」を読んで下さったみなさまには、心から感謝しています。いろんなテーマで2013本の記事を書いてきましたが、ちょっと一条真也佐久間庸和が混在してきました。自分では使い分けているつもりでしたが、気づかないうちに難しくなっていました。それで、これからは一条真也佐久間庸和の色分けをきちんと区別してブログを書き分けたいと思います。


上海で「天下布礼」を打ち出しました



このブログでは、わたしが日々体験したことや感じたことをつれづれなるままに書いていきますが、テーマは「天下布礼」です。
天下布礼」とは、サンレーの創業時に佐久間進会長が掲げていたスローガンです。
2008年、わたしが上海において再び社員の前で打ち出しました。
わが社の創立40周年記念として、全国の社員を3班に分けて総勢600名の上海旅行を行いました。「こんな大人数の社員旅行は珍しい」と言われました。社員旅行どころか、歓送迎会や忘年会なども日本の会社から減っています。どうも、会社というより社会全体が「人間嫌い」になっているような感があります。急速なIT化が社会の「人間嫌い」化に拍車をかけているのかもしれません。でも、わが社は冠婚葬祭を本業とする会社です。まさに人間を相手にするのが仕事であり、わたしたちが人間嫌いになることは絶対に許されません。



それもあって、あえて大人数で中国の上海に旅行したのです。
言うまでもなく、中国は孔子の国です。2500年前に孔子が説いた「礼」の精神こそ、「人間尊重」そのものだと思います。上海での創立記念式典で、わたしは社員の前で「天下布礼」の旗を掲げました。かつて織田信長は、武力によって天下を制圧するという「天下布武」の旗を掲げました。しかし、わたしたちは「天下布礼」です。武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」思想で世の中を良くしたいのです。



わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」。
冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。そして、わたしたちの理想はさらに大ミッションである「人間尊重」へと向かいます。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。だから、わたしは「礼」の精神が誕生した中国の地で「サンレー」という言葉を持ち出したのです。
上海での記念祝賀会では、「摩天楼そびゆる魔都の宴にて 天下布礼の旗を掲げん」という短歌を披露しました。まさか、その5年後に「礼の実践」を評価されて第2回「孔子文化賞」を授与されるとは夢にも思いませんでした。


世界孔子協会の孔健会長と



天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがサンレーの使命です。
わたしたちは、この世で最も大切な仕事をさせていただいていると思っています。これからも冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをしていきたいものです。
また、わたしが大学で教壇に立つのも、講演活動を行うのも、本を書くのも、さらには庸軒として道歌を詠むのも、すべては「天下布礼」の一環であると考えています。


日本経済新聞」1月19日朝刊



そして、「礼業」および「ホスピタリティ・カンパニー」をめざすサンレーの本業は冠婚葬祭互助会。いま、冠婚葬祭互助会の社会的役割と使命が問われています。
わたしは、互助会の役割とは「良い人間関係づくりのお手伝いをすること」、そして使命とは「冠婚葬祭サービスの提供によって、たくさんの見えない縁を可視化すること」だと思います。そして、「縁っていいなあ。家族っていいなあ」と思っていただくには、わたしたち冠婚葬祭業者が本当に参列者に感動を与えられる素晴らしい結婚式やお葬儀を1件、1件お世話させていただくことが大切だと思います。



その上で、互助会が「隣人祭り」などの新しい社会的価値を創造するイノベーションに取り組めば、無縁社会を克服することができるのではないでしょうか。
「豊かな人間関係」こそは冠婚葬祭業のインフラであり、互助会は「有縁社会」を再構築する力を持っています。わたしたち日本人が心豊かになるためには互助会の存在は不可欠であると、わたしは心の底から信じています。
互助会のサンレーの社長としても、このブログでは発言していきたいと考えています。


このブログでは、サンレーという会社の雰囲気も伝えていければと思います。
一条真也のハートフル・ブログ」には、思わぬ効果がありました。わが社の社員のみなさんが、社長であるわたしの考え方をよく理解してくれるようになったのです。
これまでも、社長訓示であるとか、社内報でのメッセージなどにおいて、ずいぶん社内向けのメッセージは発してきたつもりです。でも、それらとは比べ物にならないほど、ブログの効果は絶大でした。みんな、わたしのブログを読んで、わたしの考えや想いを知り、理解し、あるいは共有してくれるようになりました。
まあ、わたしの居場所が明らかになってしまうのと、私生活が少々知られてしまうデメリット(笑)を除けば、ブログというのは本当に社長と社員のコミュニケーション手段として優れていると思います。また、各種の朝礼、責任者会議、進発式、懇親会、忘年会、新年会、社員旅行などの社内行事についても、ブログに思い出の写真を掲載すれば、みんなの「こころ」がひとつになります。


もちろんブログを書くことだけがわたしの仕事ではありません。
わたしは、ブログ中毒でもネット中毒でもありません。
来るサンレー創立50周年のさまざまなプロジェクトに向けてますます忙しくなっており、そう以前のようには更新できないでしょう。毎日書くことも難しいと思います。
あくまでも無理のないペースで、このブログを続けていくつもりです。
それから、わたしは今年から柔道に励んでいますが、「礼に始まり、礼に終わる」柔道精神をこのブログでも発揮していきたいと考えています。
というわけで、いよいよ「天下布礼日記」がスタートします。
これから、どうぞ、よろしくお願いいたします!


よろしくお願いいたします!



*よろしければ、「一条真也の新ハートフル・ブログ」もどうぞ。



2013年2月14日 佐久間庸和